ようこそ筑波大学生物学類へ

 
 われわれ人類を含めて、地球上には非常に多様な生物が生息しています。そのような生物の構造や機能を調べてみると、生物全体に共通する性質もあれば、生物間で大きく異なる性質もあります。近年の分子レベルの研究の急速な進歩は、多様な生物がどのように創られているのかという疑問について、次々と答えを導き出しています。想像を絶する程の多量な情報を含んだ「生命の設計図」が、今まさに描かれつつあるところです。生物を創る世界の解明は、遺伝子組み換え作物や再生医療などの社会の要請に応える上でも、今後、更にその重要性を増すでしょう。また、多様な生物が地球上に生息することにより地球レベルの気候までもが影響を受けることがわかってきました。生物相互の関係や環境への働きかけにより、どのように世界が創られているのかという疑問の解明を通して、地球環境問題などの解決への基礎を与えるのも、生物学に課せられた重要な課題です。生物学類では生物個体を中心として、分子レベルからそしてグローバルレベルまで、様々なスケールの生物学について教育、研究を行っています。
 皆さんが生物学に興味をもたれたきっかけは、とにかく「いきもの」が好きだから、という方々が多いのではないでしょうか。このような「いきもの」への興味は、生物学にたずさわる研究者にとっても、研究を進める大きな推進力です。「いきもの」に対する純粋な興味をもとにして、生命現象に関する因果関係を探りだし、そして法則性を見いだすことにより、更に生物の理解を深化させることが可能となります。皆さんのあくなき探求心を発揮し、「生命の設計図」に新たなページを付け加えて欲しいと思います。
 生物学類には、生物を創る世界、そして、生物が創る世界を、学び、探求するための環境が整っています。われわれ生物学類の60名を越える教職員そして在学生一同は、皆さんの入学を心からお待ちしています。

 生物学類長 濱 健夫