生物学類に所属している漆原・桑山の研究室がナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)細胞性粘菌の中核拠点に採択されました

 「NBRP(ナショナルバイオリソースプロジェクト)」は、ライフサイエンスの研究に広く用いられる実験材料としての生物遺伝資源のうち、国が特に重要と認めたものについて、体系的な収集、保存、提供体制を整備することを目的とした国家プロジェクトです(NBRP情報センターHPはこちら)。今回採択された課題「細胞性粘菌リソースの整備と提供」では、@国際標準となるリソースの整備、A国内ユーザーのニーズに対応、を2大目標として掲げ、細胞性粘菌各種の標準株及び変異株と遺伝子について収集、保存、提供を行います(NBRP細胞性粘菌HPはこちら)。@については、これまで筑波大学が中心となって行ってきたDictyostelium discoideum(キイロタマホコリカビ)cDNAの大規模解析の成果をもとにして全遺伝子を対象に全長をカバーするクローンを整備・提供するとともに、それぞれの遺伝子操作株を収集することにしています。Aでは細胞性粘菌研究者に限らず他分野の研究者、企業、中等教育機関などに広くリソースを提供していきます。







   
    
キイロタマホコリカビの集合    キイロタマホコリカビの形態形成

    キイロタマホコリカビは細胞性粘菌でもっともよく使われている種の和名です。学名はDictyostelium discoideumです。