つくば生物ジャーナル Tsukuba Journal of Biology (2004) 3: TJB200407RF.

特集:大学説明会

学生生活 ―宿舎・生活―

藤原 涼子(生物学類1年)

宿舎とそこでの生活についてお話したいと思います。

 筑波大学では、ほとんどの一年生は宿舎に入ることになります(もちろんアパートに入る人もいますが少数派のようです)。筑波大学には平砂・追越・一の矢・春日の四つの宿舎がありますが、生物学類生は、主に平砂・一の矢に入居します。どこに入居するかは選ぶことは出来ません。宿舎にはそれぞれ共用棟があり、ここにはお風呂や食堂、郵便ポスト、売店などがあります。

 さて、具体的に暮らすことになる宿舎の部屋とはどのようなものなのか説明したいと思います。一年生が入る一人部屋は、6畳くらいの広さで形もいろいろあります。部屋には始めからベッドと事務室にあるような事務机と椅子と、内線の電話機が備え付けられていて、洗面台は部屋の中にあったりお隣さんと共用である場合もあります。ちなみに収納はありません。あと、ヒーターのようなものがあり冬になると勝手に動き出すらしいのですが、まだ冬を越したことが無い私には効果のほどは分かりません。先輩の話によると結構暖かいようですが、夜間は止まってしまうそうです。宿舎は女子と男子で棟が分かれています。あと、同じ学類の人がかたまって住んでいるとも限りません。洗濯機・乾燥機・補食室・トイレは各階で共用になっています。こういったところで他学類の友達をつくることもできます。ちなみに、宿舎では食事は自分で作ります。補食室というところにコンロと流しがあって、そこで料理することが出来るようになっています。また、部屋にホットプレートや電磁調理器を置いて料理をしている人もいますし、電子レンジと冷凍食品に頼って生活している人もいます。

 宿舎の第一印象は汚い・ぼろい・狭いといったところです。実際そうです。しかも、お風呂に好きな時間に入れないなど、生活において制約されることも多々あります。今夏ですが、部屋は風通しが悪く、寝苦しい夜が続いています。湿気のこもりやすい宿舎ですから、実家に帰っていて戻ってきたら食料にカビが、なんてことも。また、筑波は自然環境に恵まれているおかげで虫がたくさんでます。部屋に侵入してくる蟻と毎日死闘を繰り広げている人もいるようです。もちろんゴキブリもでます。しかし、悪いことばかりでもありません。宿舎はなんといっても家賃・電気代が安く、水道とガスは使い放題と、とても経済的です。宿舎内であれば、内線は何時間喋ってもただです。試験の前やレポートが切羽詰っているときなど重宝します。朝に弱い人は友達にモーニングコールを頼んだりもできます。また、門限もなく、その気になれば徹夜で遊ぶことも可能です。そしてなにより良いことは、周りに友達が多いことです。すぐ集まれるし、一緒にご飯を食べたり試験前に勉強したり、困ったときは助け合うことができます。

 宿舎生活は、工夫と考え方、そして友情によりいくらでも快適で楽しいものにすることができます。皆さんも筑波大学に入学し、宿舎に入居することになったら、目一杯エンジョイしてください。

Communicated by Jun-Ichi Hayashi, Received August , 2004.

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