つくば生物ジャーナル Tsukuba Journal of Biology (2005) 4 TJB2005G110521

植 物 生 態 学 II     Plant Ecology II

科目番号: G11 0521
単位数: 単位
標準履修年次: 2・3年
実施学期 曜時限: 第3学期 月曜日 5時限
担当教員: 鞠子 茂


授業概要:
 群落・群集あるいは個体・個体群のレベルで捉えられる植物の生態現象を環境との相互作用を通して概説するとともに、地球環境と植物の関わりについても解説する。まず、植物生態学の対象と目的を明確にしておく。次に、植物群落は特定の環境に対応した種の集まりから構成されていること、それは時空間的に変化(分布と遷移)するものであることを解説し、そのメカニズムについても考える。様々な生態系や環境に生育する植物の生活を具体的に紹介し、植物がどのような戦略をもって環境に適応しているのかを解説する。また、生態系の構造と機能について炭素循環の面から概説し、その中での植物が果たす役割について理解する。最後に、地球環境変化が植物に与える影響ついても触れる。

授業内容:
(1)植物生態学の対象と目的
(2)植生群落の分布と環境適応
(3)植物群落の構造と遷移
(4)植物同士の競争関係
(5)植物と動物の関係
(6)森林と草原における植物の生活
(7)極限環境に分布する植物の生活
(8)炭素から見た植物群落と生態系
(9)地球環境と植物
(10)期末試験

前提科目・履修上の注意事項: とくになし

単位取得条件・成績評価基準: 出席と試験で評価

指定教科書: 関連資料はプリントにて配布

参考書・文献:
1)植物生理生態学(佐伯敏郎監訳)シュプリンガー・フェアラーク東京
2)植生地理学(林 一六著)大明堂
3)温暖化に追われる生き物たち(堂本暁子・岩槻邦男編)築地書館
4)草原・砂漠の生態(小泉・大黒・鞠子共著)共立出版

オフィス・アワー:
月曜日13-16時まで(B707) TEL: 53-6681
E-mail:marikos@sakura.cc.tsukuba.ac.jp

備考(受講学生に望むこと):


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