つくば生物ジャーナル Tsukuba Journal of Biology (2005) 4 TJB2005G110803

動 物 生 態 学 実 験     Animal Ecology,Laboratory

科目番号: G11 0803
単位数: 1.5 単位
標準履修年次: 3年
実施学期 曜時限: 第2学期(前半) 月、火曜日 3,4,5時限
担当教員: 徳永 幸彦、大橋 一晴 


授業概要:
 個体群、群集の構造と機能を解析する基礎的な調査方法を、野外調査と室内実験を通じて修得し、生態学に対する理解を深めることを目的とする。野外調査は大学構内を中心に、主に訪花昆虫を対象に、多様性調査、花粉分析、採餌戦略などの調査を行い、群集生態学の視点から保全生態学までも見据えた考察を行う。室内実験では主にアズキゾウムシの実験個体群や、その幼虫の寄生蜂を用いて、産卵分布や性比調節に絡む密度効果や遺伝的調節機構について、進化生態学の観点から考察する。

授業内容:
第1回 室内実験のガイダンス・産卵分布実験と密度効果の実験
第2回 野外調査のガイダンス・訪花昆虫相の調査
第3回 訪花昆虫の体表から採集された花粉の分析
第4回 成虫の産卵分布実験
第5回 訪花昆虫の訪れた花の構造解析
第6回 寄生蜂の性比調節の解析
第7回 訪花昆虫の採餌戦略の解析
第8回 成虫の産卵分布解析
第9回 野外調査のまとめ
第10回 室内実験のまとめ 

前提科目・履修上の注意事項: 生態学概論・動物生態学Tを履修済みのこと。

単位取得条件、成績評価基準: リポート

指定教科書:

参考書・文献:
1)藤井宏一編(1995)はじめてのえころじい,裳華房
2)内田俊郎(1998)動物個体群の生態学,京都大学学術出版
3)徳永幸彦(2001)絵でわかる進化論,講談社

オフィスアワー:
不定期のため、e-mail(徳永 toque@biol.tsukuba.ac.jp)にてアポイントメントを取ること。
Off. 総合研究棟A棟徳永(Room 411, Tel. 4760)

備考(受講学生に望むこと):


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