つくば生物ジャーナル Tsukuba Journal of Biology (2005) 4: TJB2005G113141

生 物 学 特 講 W 〔群 集 生 態 学〕     Topics in Biology W 〔Community Ecology〕

科目番号: G11 3141  
単位数: 1 単位
標準履修年次: 2・3年
実施学期 曜時限: 第3学期 月曜日 2時限
担当教員: 鞠子  茂、青木 優和


授業概要:
 群集生態学とは生物群集について学ぶ生態学であるが、そのアプローチの仕方には様々なものがある。まず、群集生態学の基礎や一般概念について解説する。ここで、生物群集の構造的規則性や多様度の表し方などにもふれる。つぎに、生物群集を構成種の相互作用系としてとらえ、その時空間な動態およびその過程に働く要因について考える。さらに、生物群集とそれらを取り巻く環境を含めたシステムにおける物質およびエネルギーの循環について述べる。陸上や海洋における群集研究の方法や実際の研究例についても随時紹介してゆく。また、群集生態学における現在の問題点についても論ずる。

授業内容:
(1)群集生態学について
(2)種間競争と群集形成
(3)生物群集の構造的規則性
(4)群集パラメータと多様度指数
(5)海洋生物群集の調査法
(6)海洋生物群集研究の諸例 
(7)群集生態学の現在
(8)陸上生物群集のおける食物連鎖と物質循環   
(9)植物群落の遷移
(10)地球環境と植物群落

前提科目・履修上の注意事項:

単位取得条件、成績評価基準: 学期末の論述試験結果により評価を行うが、出席状況も加味する。

指定教科書:
教科書は指定しない。必要に応じて資料を配布する。

参考書・文献:
1)宮下・野田 著「群集生態学」東京大学出版会
2)日本ベントス学会編「海洋ベントスの生態学」東海大学出版会
3)ラファエリ・ホーキンス著「潮間帯の生態学(上・下)」文一総合出版
3)ハーストン 著「野外実験生態学入門」蒼樹書房
4)林 一六 著「植生地理学」大明堂

オフィスアワー:
青木:海洋生態学研究室は下田センターにありますので、E-mail か電話で連絡して下さい。
電話:0558-22-6618 (ダイヤル・イン、留守電あり)
E-mail:m-aoki@kurofune.shimoda.tsukuba.ac.jp  
http://www.shimoda.tsukuba.ac.jp/~seitai/
鞠子:月曜日 13-16時まで(B707) пF853-6681
E-mail:marikos@sakura.cc.tsukuba.ac.jp

備考(受講学生に望むこと): 質問を歓迎します。


©2005 筑波大学生物学類