つくば生物ジャーナル Tsukuba Journal of Biology (2005) 4: TJB2005G223111

生 物 学 特 講 XI 〔人 体 発 生 学 〕     Topics in Biology XI 〔Human Embryology〕

科目番号: G22 3111  
単位数: 1単位
標準履修年次: 2・3年
実施学期 曜時限: 集中
担当教員: 金子 律子


授業概要:
 人体の発生は、極めて複雑な過程から成り立っている。人間の生命の始まりは、母親の子宮粘膜にたどり着いた目に見えないほどの小さな細胞の集まりにすぎない。それが次第に大きくなり、人間の特徴を備えてくる。羊水に満ちた羊膜腔のなかに浮かびながら、栄養や酸素を胎盤よりもらい着実に多くなってくる。そして、出産とともに肺呼吸へと切り替わる。受精から着床そして出産までの過程における出来事のうち主だったものを説明して行きたい。また、人体発生の道筋を理解してもらいながら、奇形発生の基盤を説明したい。

授業内容:
第1項 受精に至るまで(女性に性周期、生殖子形成、染色体異常)受精、着床胎盤の発生と機能
第2項 鰓性器官の発生、顔面の発生、奇形、消化器系の発生、奇形心臓・脈管系の発生、奇形

前提科目・履修上の注意事項:

単位取得条件、成績評価基準: 論述試験に出席状況を加味して評価する。

指定教科書: 毎週資料を配布する。

参考書・文献:
1) L.K.Moore著 星野一正訳、「Moore人体発生学」(医学書院) 
2) L.K.Moore著 星野一正訳、「トルスト人体発生学」(医歯薬出版)
3) R.S.Snell著  山内昭雄訳「スネル臨床発生学」(メデイカル・サイエンス・インターナショナル)
4) 志水義房・白沢信幸・金子律子「チャート基礎医学シリーズ(3)発生学」(医学評論)

備考(受講学生に望むこと):


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