つくば生物ジャーナル Tsukuba Journal of Biology (2005) 4 TJB2005G304103

植 物 分 類 学 野 外 実 習     Laboratory and Field Studies in Plant Taxonomy

科目番号: G30 4103  
単位数: 1.5 単位
標準履修年次: 3年 
実施学期 曜時限: 第1学期 集中 [菅平]
担当教員: 徳増 征二、井上 勲、中山 剛


授業概要:
 学類の講義の中で扱われる植物は被子植物から真菌類、微細藻類まで多種多様である。本実習では筑波大学菅平高原実験センター内とその周辺の自然から様々な植物や菌類を採集し、分類に必要な形態やその他の形質について基礎的な知識を学ぶことを目的とする。特に微細であるためその存在や多様な世界を実際に観察する機会が少ない微生物を野外で採集する方法、実験室内でそれらを観察、分離、培養するための基本技術、標本作成法、同定法を一貫して実習する。この実習を通して種子植物から微生物までの多様性を実感するとともに、今後の分類、系統、生態学的研究を行うための基礎をしっかり身につける。

授業内容:
第1日 集合、実習内容の説明、実習の準備
第2日 主に種子植物の野外観察、分類実習 
第3日 菌類・種子植物の野外観察、分類実習
第4日 菌類の野外採集、分類実習
第5日 菌類の分類実習
第6日 実習のまとめ

前提科目・履修上の注意事項:
基礎生物学実験I-IIIの事前履修が必要。植物系統分類学実験I、II, 植物系統分類学I、IIの事前あるいは同時履修が望ましい。

単位取得条件、成績評価基準:

レポートに実習態度を加味して行う。

指定教科書:
なし。テキスト配布。

参考書・文献:

1) 三浦宏一郎 (1981) "目で見る菌類の採集と観察"、講談社サイエンテイフィク.1981.
2) 三浦他編 (1983) "菌類研究法" 共立出版.

植物図鑑、藻類、菌類の図鑑類はセンターに備えてある。

オフィイスアワー:
徳増(菅平高原実験センター Tel. 0268-74-2002) e-mail:tokumasu@sugadaira.tsukuba.ac.jp
井上 B504(電話による事前連絡が望ましい)内線(6655)
中山 B508(電話による事前連絡が望ましい)内線 (4533)

備考(受講学生に望むこと):
他の実習や公開実習などの日程に注意し、後で取り消すことのないようによく考えて履修申請すること。事前(6月)にガイダンスを行うので掲示に注意すること。


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