つくば生物ジャーナル Tsukuba Journal of Biology (2005) 4 TJB2005G304203

動 物 分 類 学 野 外 実 習     Laboratory and Field Studies in Animal Taxonomy

科目番号: G30 4203  
単位数: 1.5 単位
標準履修年次 3年
実施学期 曜時限: 第1学期 集中 [菅平]
担当教員: 町田 龍一郎、八畑 謙介


授業概要:
 昆虫類はわれわれに最も身近であり、動物既知種の3/4を含む、この地球上で最も繁栄している動物群の一つである。本実習は、この昆虫類を対象とし、講義ならびに実際の野外観察・採集・標本作成を行うことにより、この動物群の分類・系統・形態・節足動物における位置づけなどの基礎的知識を得、方法を修得することを目的とする。あわせて系統分類学の実際を学ぶ。

授業内容:
第1日 昆虫類・節足動物の概説
第2日 昆虫類各目および採集法・標本作成法の概説。節足動物を主とした土壌動物の観察。以下気象状況による変更あり
第3日 野外における観察・採集。採集品の観察・同定・標本作成
第4日 同 上
第5日 形態を重視した採集品のスケッチ作業。必要に応じ採集も行い、同定・標本作成を継続する
第6日 まとめ・リスト作成

前提科目・履修上の注意事項:
1)「分類学概論」・「動物系統分類学I」・「生物学特講Z 昆虫学」を履修しておくことが望ましい。
2)事前(6月の予定)にガイダンスを開くので掲示に気を配ること。履修申請を行っていても、ガイダンスに参加しないものの受講は認めない
3)事故防止のため二輪車・自家用自動車での参加は禁止する
4)体調の悪い者や伝染性の病気にかかっている者は参加を自粛する(前日までは担当教官、当日は電話でセンターに申し出る)
5)実習中の事故等に備えて保険に加入しておくこと(生命環境科学支援室、学生担当に相談する)

単位取得条件、成績評価基準: 
成果発表、実習終了時に提出するレポートで成績を評価する

指定教科書: な し

参考書・文献: 
テキストを準備するので特に必要はない。主要なものは実験センターの図書室で閲覧可能

オフィス・アワー: 
菅平高原実験センター(0268-74-2002)
町田 machida@sugadaira.tsukuba.ac.jp
八畑 yahata@sugadaira.tsukuba.ac.jp

備考(受講生に望むこと): 
本実習はあまり楽なものではないと思います。ですから、一所懸命やれる学生の受講を期待します。私たちも一所懸命やりますから、皆さんも一所懸命実習し、分からない点はどんどん質問してください。そうすれば、実習が終了したとき、皆さんは昆虫にこの上もない親しみをおぼえ、どんな昆虫を見ても目レベル(全部で約 30 目)の区別はできるようになっているはずです。


©2005 筑波大学生物学類