つくば生物ジャーナル Tsukuba Journal of Biology (2005) 4: TJB2005G304303

生 物 学 野 外 実 習     Laboratory and Field Studies in Biology

科目番号: G30 4303
単位数: 1.5単位
標準履修年次: 2・3年
実施学期 曜時限: 第3学期 集中 [菅平]
担当教員: 町田 龍一郎、八畑 謙介


授業概要:
 菅平高原実験センターをフィールドとして野外活動を行ない、アニマルトラッキング(雪上に残されたカモシカ、タヌキ、キツネ、テン、イタチ、ハクビシン、アナグマ、ノウサギ、リス、ネズミ、飼い犬、飼い猫、・・・鳥類などの足跡の追跡、糞などの生活痕や巣穴の観察)、バードウォッチング(マシコ類・アトリ類などの冬鳥、カラ類・カラス類・キツツキ類・キジ類などの留鳥、ホシガラスなどの漂鳥、コクマルガラスなどの迷鳥の観察)や雪上昆虫(雪渓に現れる無翅のカワゲラやガガンボ、トビムシなど)・越冬節足動物(ワラ巻に隠れたり土壌中に越冬している節足動物)の観察などを通して、典型的な中部山岳地帯の積雪期における動物を中心とした生物の生き様に触れ、生物に対する実物に即した認識を深める。

授業内容:
第1日 ガイダンスおよび講義
第2日 越冬節足動物の採集および観察
第3日 アニマルトラッキングおよびバードウォッチング
第4日 アニマルトラッキングおよびバードウォッチング
第5日 まとめ
  上記の予定内容は気象条件により変更される

前提科目・履修上の注意事項:

1)事前(2月の予定)にガイダンスを開くので掲示に気を配ること。履修申請を行なっていても、ガイダンスに参加しないものの受講は認めない。
2)事故防止のため二輪車・自家用自動車での参加は禁止する
3)体調の悪い者や伝染性の病気にかかっているものは参加を自粛する(前日までは担当教官、当日は電話でセンターに申し出る)
4)実習中の事故などに備えて保険に加入しておくこと(生命環境科学等支援室、学生担当に相談する)

単位取得条件、成績評価基準: 実習期間中に課す課題により評価する

指定教科書: なし

参考書・文献:
テキストを配布する。参考書としては以下のものなど色々な出版物があるが、特に購入の必要はない
1) フィールドガイド「日本の野鳥」 日本野鳥の会
2) 安間繁樹「アニマル・ウォッチング」 晶文社

オフィスアワー:
菅平高原実験センター(0268−74−2002)
町田 machida@sugadaira.tsukuba.ac.jp
八畑 yahata@sugadaira.tsukuba.ac.jp

備考(受講学生に望むこと):
とにかく寒いので防寒の準備は怠りなく。内容は気象条件によってかなり左右されます。この実習をいかに有意義なものにするかは、皆さんの積極性、向学心、好奇心、そして自然・生物に対する想いです、よろしいですか!


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