1, 2. Asterionellopsis glacialis. 生群体 (帯面). 下田沖 (2010.5.17). Scale bars = 50 µm (1), 20 µm (2).
オクロ植物門 珪藻綱 羽状目 フラジラリア科
Asterionellopsis glacialis (Castracane) Round in Round et al. 1990
Synonym(s): Asterionella glacialis Castracane 1886; Asterionella japonica Cleve 1882 nom. nud.

細胞は細長く基部のみが膨らんでいて大きさ 30-150 X 10-23 µm。多数の細胞が蓋殻面末端でつながってらせん状の群体を形成する。らせんは右上がり巻き。各細胞の基部に黄褐色、板状の葉緑体が1〜2個存在する。

細胞広極(膨らんでいる極)は蓋殻面では楕円形(幅 8-12 µm)、帯面では三角形。蓋殻の長軸中心には擬縦溝が走り、両末端には長軸方向のスリットを持った極域がある。狭極の極域の近くに1個の唇状突起がある。蓋殻面には擬縦溝に直交する形で小孔列がならび、密度は28-34本/10 µm。

世界各地の沿岸域に分布する。基準産地は東京湾。赤潮を形成することもある。

参考文献 References