1, 2. Ditylum brightwellii. 生細胞 (帯面). Scale bar = 20 µm (1), 50 µm (2).
オクロ植物門 珪藻綱 リトデスミウム目 リトデスミウム科
Ditylum brightwellii
(T. West) Grunow in Van Heurck 1883
Synonym(s):
Triceratium brightwellii T. West 1860
ふつう単体性だが長い突起で数細胞がつながっていることがある。細胞はふつう三角柱、ときに四角柱や五角柱、円柱に近いものまである。直径 25-100 µm、殻高 80-130 µm。葉緑体は黄褐色、盤状、多数。
蓋殻中央に太く長い双唇突起がまっすぐ伸びている。殻頂縁には短い突起が多数あって中央の双唇突起を取り囲んでいる。双唇突起を中心に楕円形の小室が放射状にならぶ。殻頂面の小室は大きく10個/10µm、殻套部のものは小さく18個/10µm。
休眠胞子形成が知られている。
極域を除く世界中に広く分布する。
参考文献 References
- Hasle, G.R. & Syvertsen, E.E. (1996) Marine Diatoms. In: Identifying Marine Phytoplankton. (Tomas, C.R. Eds), pp. 5-386. San Diego: Academic Press.
- 高野秀昭 (1990) 珪藻綱. In 日本の赤潮生物(副代康夫・高野秀昭・千原光雄・松岡數充 編). 内田鶴閣圃, 東京. pp.162-331.