1. Ctenophora pulchella. 土浦港 (2007.5.9). 被殻 (殻面). Scale bar = 10 µm.
ストラメノパイル 不等毛植物門 珪藻綱 羽状目 オビケイソウ科*
クテノフォラ属(ミバエハリケイソウ属)
Ctenophora (Grunow) Williams et Round 1986, Diatom Research 1: 330
Type species: Ctenophora pulchella (Ralfs ex Kutzing) Williams et Round 1986 [= Synedra pulchella Ralfs ex Kützing 1844]
Synonym:

単体性または殻端の一端から粘液質を出して叢状群体を形成する。殻は線状〜披針形。殻面は平坦。殻套は明瞭だが短い。条線は楕円〜四角形の胞紋列からなる。胞紋は外側で複雑な篩板で閉塞される。軸域は非常に狭く、中心域では横帯になる。横帯部は殻内面で丸く陥没する。間条線は殻内面で隆起している。殻の両端には殻套眼域がある。また両殻端にはそれぞれ1個の唇状突起があり、条線に平行またはやや斜め。帯片は数枚、開放型。接殻帯片は無紋、内接部は鋸歯状。葉緑体は板状、2個。

以前は Synedra または Fragilaria に分類されていたが、近年別属に移された。

汽水域に多いが、淡水にも生育する。付着性。霞ヶ浦では Ctenophora pulchella が見られた。

参考文献 References