1, 2. Peridinium sp. 土浦港 (2007.9.4). Scale bar = 10 µm.
アルベオラータ 渦鞭毛植物門 渦鞭毛藻綱 ペリディニウム目 ペリディニウム科
ペリディニウム属
Peridinium Ehrenberg 1832
Type species: Peridinium cinctum (O.F. Müller) Ehrenberg
Synonym:

単細胞自由遊泳性。細胞形態は菱形、球形など、大きさは10-70 µm)。細胞前端や後端(縦溝両脇)がときに突出する。細胞は縦溝と横溝をもち、細胞腹面中央付近から生じる縦鞭毛と横鞭毛が付随している。ふつう厚い鎧板をもち、鎧板配列は4', 2-3a, 7'', 5''', 2''''。 ふつう細長い橙褐色の葉緑体 (ペリディニンを含む) を多数もち、それぞれ一端(ピレノイドが存在する)が集まって放射状に配列している。

2分裂によって増殖する。いくつかの種で同型配偶子(ふつう栄養細胞と同形)接合による有性生殖が知られ、動接合子 (planozygotes) を経て、hypnozygoteを形成する。

非常に大きな属で多数の種を含むが、まだ詳しい調査がなされていない種が多数ある。

世界中の淡水止水域に広く生育する。プランクトン性。光独立栄養性。ダム湖などで大増殖することがある。

参考文献 References