[ストラメノパイル] [黄色植物] [褐藻綱] [黄緑色藻綱] [黄金色藻綱] [珪藻綱] [ラフィド藻綱] [真眼点藻綱] [ディクティオカ藻綱] [ペラゴ藻綱] [パルマ藻類] [葉緑体をもたないストラメノパイル] [卵菌類] [サカゲツボカビ類] [ラビリンチュラ類] [ビコソエカ類]

ビコソエカ類は鞭毛の1本に管状マスチゴネマをもつこと，ミトコンドリアは管状クリステをもつことで黄色植物をはじめストラメノパイルの仲間と共通の性質をもっています。単細胞の鞭毛虫で，餌粒子を捕獲する食作用による従属栄養で生活しています。

鞭毛装置を調べてみると，黄色植物のそれと大変よく似た鞭毛根をもつことがわかります。特にR3は後鞭毛（管状マスチゴネマをもたない鞭毛）の基部から伸び，２つの束に分かれた後再び合流する点で黄色植物，特に黄金色藻のそれと明瞭な相同性を示しています。この二つに分かれた微小管の束の間に食胞につながるダクトが開いています。餌粒子はそこからとりこまれて消化されます。

R3が関与する食作用は黄色植物の中では黄金色藻のオクロモナスの仲間で知られています。ビコソエカ類の食作用は黄金色藻の食作用と本質的に同一のものと考えることができます。

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