藻類および無色プロティストの系統と分類

多種多様なプロティスト(藻類+原生動物)が我々の回りに存在するのは、長い時間をかけて変化と自然選択が繰り返され多様化した結果です。我々はこの進化の歴史を明かにするため、分子というツールを用いて現存するプロティストの類縁関係を解析しています。

また、電子顕微鏡による微細形態の観察と分子系統樹を基に、プロティストのより自然で分りやすい分類体系の構築を目指しています。

藻類には、まだ誰にも知られていない新しい種もたくさん存在します。それらを野外から見つけだし、名前を付けてて分類体系に正式に加える仕事もしています。あなたも藻類の名付け親になってみませんか?

参考文献
・中山剛(1999)分子系統学からみた多様性バイオディバーシティ・シリーズ3 藻類の多様性と系統(千原光雄・編)裳華房 pp.30-49
・石田健一郎、中山剛(2003)葉緑体の水平伝搬がもたらした藻類多様性:切っても切れない原生動物との関係.生物科学, 55(2):95-103

18SrRNA遺伝子配列による真核生物の系統樹 (McFadden et al. 1994を改変)