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翅縁形成に関する遺伝子hiiragiのクローニング

小倉啓司1、村田武英1、岡野栄之2、横山和尚1

(1: 理研・筑波セ、2: 阪大・医・神経機能解剖学、科技団(CREST))


キイロショウジョウバエの突然変異hiiragiは成虫の翅の縁が欠ける表現型を示し、NotchやSerrateとの二重変異体の解析からNotch-Serrateシグナル伝達機構に関わることが示唆されている。hiiragi[P1]はP因子の挿入によって誘引された突然変異である。我々はP因子の隣接配列をクローニングしてその配列を基にノーザンハイブリダイゼーション解析を行った。その結果、Canton-SではP因子の5'側にあたる領域で約4kb、3'側の領域で約3kbのmRNAが発現しており、hiiragi[P1]ではその両方でバンドパターンが変化していた。現在、これらのmRNAのクローニングとその解析を行っている。