つくば生物ジャーナル Tsukuba Journal of Biology (2004) 3, 9   (C)2004 筑波大学生物学類

動 物 系 統 分 類 学 II      Animal Systematics II

科目番号: G11 0321  
単位数: 1単位
標準履修年次: 2・3年
実施学期 曜時限: 第3学期 水曜日 3時限
担当教官: 杉田 博昭


授業概要: 
 動物界の分類系統関係はすでに動物系統分類学Tで学んだことを前提にして、本講義では現世の生物界の由来とその存在の意義を理解することを目的としている。
 地球の歴史と生命・生物の歴史を概観し、形態進化を可能にした分子進化(化学進化を含む)について解説し、分子進化の特徴について考える。分子進化学に二つの立場があることをふまえ、生物の進化の立場から分子進化の中立説の成立基盤を論議する。最後に形態進化の特徴を述べ、生物進化の全体像を見る。

授業内容:
(1)地球の歴史と動物化石T
(2)地球の歴史と動物化石U
(3)地球の歴史と動物化石V
(4)形態進化のまえにT
(5)形態進化のまえにU
(6)分子進化学T
(7)分子進化学U
(8)分子進化の中立説
(9)分子系統樹と種系統樹
(10)形態進化と分子進化

前提科目・履修上の注意事項: 動物系統分類学Tを履修していること。

単位取得条件、成績評価基準: レポートに出席状況を加味して評価する。

指定教科書: なし。

参考書・文献:
1)講座進化  柴谷篤弘・長野敬・養老孟司編  東京大学出版会
2)分子進化の中立説  木村資生著  紀伊国屋書店
3)ワンダフル・ライフ  S.J.グールド著(渡辺政隆訳)  早川書房
4)生物の歴史(岩波講座−分子生物科学 3)  木村資生・大沢省三編  岩波書店
5)ワトソン遺伝子の分子生物学  松原謙一他監訳  トッパン
6)分子進化遺伝学  根井正利著  培風館

オフィス・アワー: 
木・金曜日14時から17時まで; 生物農林学系棟B407;Tel. 6651; E-mail sugita@biol.tsukuba.ac.jp

備考(受講学生に望むこと):