つくば生物ジャーナル Tsukuba Journal of Biology (2004) 3, 34   (C)2004 筑波大学生物学類

分 子 遺 伝 学 II     Molecular Genetics II

科目番号 G11 2001  1 単位
標準履修年次 2・3年
第3学期 火曜日 1時限
担当教官 : 中村 幸治


授業概要:「分子遺伝学I」に引き続いて、遺伝子の化学的本体である DNAについて、主に研究法を中心とした遺伝子工学技術による分子遺伝学を解説する。遺伝子と言う言葉としては全ての生物に共通しているが、遺伝子の構造、発現機構、遺伝のメカニズムなど原核生物と真核生物では必ずしも同じではない。共通点と相違点を分子のレベルで明らかにしたい。また生物固有の DNA と人工合成 DNAを利用した生命活動の解明に遺伝子工学技術がいかに有効であるかを細胞内・外におけるタンパク質の輸送・オルガネラの形成などの研究を例として述べる。

講義内容: 
(1) DNA と遺伝子 
(2) 細胞分裂と染色体複製−1 
(3) 細胞分裂と染色体複製−2 
(4) 細胞分裂と染色体複製−3 
(5) 遺伝子工学技術論 
(6) 染色体 DNA と人工 DNA 
(7) タンパク質の細胞内・外輸送−1 
(8) タンパク質の細胞内・外輸送−2 
(9) タンパク質の細胞内・外輸送−3 
(10)   
(11)テスト

前提科目・履修上の注意: 分子遺伝学 I を履修していること。

単位取得条件、成績評価基準: 授業出席状況 (25%) と学期末テスト (75%) のウェートで総合点を算定し、    A、B、C、D の4段階の評価を行う。

指定教科書:  なし

参考書・文献: 細胞の分子生物学 (ワトソン他著) 教育社

オフィス アワー:  水曜日17時から19時まで。
場所:生物農林学系棟 F−502 (Tel. 0298-53-6680)

備考(受講学生に望むこと):  質問を歓迎。