つくば生物ジャーナル Tsukuba Journal of Biology (2004) 3, 35   (C)2004 筑波大学生物学類

分 子 遺 伝 学 実 験     Molecular Genetics,Laboratory

科目番号: G11 2103  
単位数: 1.5 単位
標準履修年次: 3年 
実施学期 曜時限: 第2学期(前半) 木、金曜日 3,4,5時限
担当教官: 漆原 秀子


授業概要:
 微生物を用いた実験を通して遺伝現象の分子レベルでの理解を促すともに、さまざまな実験系に適用される分子生物学的手法の基礎的な技術と概念を習得することを目指す。そのために、以下の操作について指導する。

1.バクテリア、プラスミドの基本操作
2.細胞性粘菌の形質転換
3.プロモーター活性の検出
4.遺伝情報のコンピューター解析

可能な限り計画や準備を含めた実験を行い、さらに最終回に結果の発表と討論を行う。このスタイルをとることによって実験の技術と取り組み方が確実に身につくことを望んでいる。

授業内容:
第1回ガイダンス、培地・試薬等の準備
第2回プラスミドのミニプレパレーションと電気泳動
第3回細胞性粘菌の形質転換
第4回選択培養、遺伝情報のコンピューター解析(1)
第5回遺伝情報のコンピューター解析(2)
第6回コロニーPCR
第7回細胞性粘菌の発生
第8回プロモーター活性の検出(β-ガラクトシダーゼ染色)
第9回結果の整理
第10回結果発表、片付け

前提科目・履修上の注意事項:
分子遺伝学Tまたは遺伝情報学を履修していること。3年次で履修することが望ましい。

単位取得条件・成績評価基準:
出席・実験態度・結果発表・レポートにほぼ同じウエイトを置いて総合判定する。

指定教科書: 実験テキストを第1回目に配布する。

参考書・文献:
"Molecular cloning - A laboratory manual" Maniatis, Fritsch, Sambrook; Cold spring Harbor Laboratory

オフィスアワー:
月曜日 14時から17時まで; 生農B311 (TEL: 4664) e-mail address: hideko@biol.tsukuba.ac.jp

備考(受講学生に望むこと):