つくば生物ジャーナル Tsukuba Journal of Biology (2004) 3,42   (C)2004 筑波大学生物学類

生 物 学 特 講 W ( 群 集 生 態 学 )     Topics in Biology W(Community Ecology)

科目番号 G11 3141  1 単位
標準履修年次 2・3年
第3学期  月曜日  2時限
担当教官 : 鞠子  茂、青木 優和


授業概要:
群集生態学とは生物群集について学ぶ生態学であるが、そのアプローチの仕方には様々なものがある。まず、群集生態学の基礎や一般概念について解説する。ここで、生物群集の構造的規則性や多様度の表し方などにもふれる。つぎに、生物群集を構成種の相互作用系としてとらえ、その時空間な動態およびその過程に働く要因について考える。さらに、生物群集とそれらを取り巻く環境を含めたシステムにおける物質およびエネルギーの循環について述べる。陸上や海洋における群集研究の方法や実際の研究例についても随時紹介してゆく。また、群集生態学における現在の問題点についても論ずる。

授業内容:
(1)群集生態学について
(2)種間競争と群集形成
(3)生物群集の構造的規則性
(4)群集パラメータと多様度指数
(5)海洋生物群集の調査法
(6)海洋生物群集研究の諸例 
(7)群集生態学の現在
(8)食物連鎖と物質循環   
(9)陸上生物群集の調査法
(10)陸上生物群集研究の諸例

前提科目・履修上の注意事項:

単位取得条件、成績評価基準:
学期末の論述試験結果により評価を行うが、出席状況も加味する。

指定教科書:
教科書は指定しない。必要に応じて資料を配布する。

参考書・文献:
1)木元・武田 著「群集生態学入門」共立出版
2)伊藤・山村・嶋田 著「動物生態学」蒼樹書房
3)ハーストン 著「野外実験生態学入門」蒼樹書房
4)佐藤・山本・安田 編「群集生態学の現在」京都大学学術出版会

オフィス・アワ−:
青木の海洋生態学研究室は下田センターにありますので、E-mail か電話で連絡して下さい。
電話:0558-22-6618 (ダイヤル・イン、留守電あり)
E-mail:aoki@kurofune.shimoda.tsukuba.ac.jp   http://www.shimoda.tsukuba.ac.jp

備考(受講学生に望むこと):質問を歓迎します。