つくば生物ジャーナル Tsukuba Journal of Biology (2004) 3, XX   (C)2004 筑波大学生物学類

生 体 機 能 分 子 学 I     Biology on Molecular and Functional Basis I

科目番号: G23 0701
単位数: 2単位
標準履修年次: 2・3年
実施学期 曜時限: 第1・2学期 金曜日 2時限
担当教官: 小林 達彦


第1学期(担当教官 : 小林 達彦)

授業概要:
 研究を行う上で、どのようなテーマを設定するか、どのような実験系を組むか、得られたデータや現象をどのように解釈するか、また、どのように研究を展開させるかは、極めて大事なことです。特に、本講の1回目にまず「考えること」の重要性をお話します。
 本学期では、基礎研究を主に題材としてとりあげ、近年のゲノムプロジェクトを概説します。また、DNAチップによる生体機能の解析例を紹介するとともに、DNA解析の基盤技術の開発例についてもお話します。さらに、試験管内進化工学や分子工学等の展開についても紹介したいと思います。

授業内容:
(1) 考えること。 生物とは?
(2) ゲノムプロジェクト1
(3) ゲノムプロジェクト2 
(4) ゲノムプロジェクト3
(5) DNAチップとメタボリズム
(6) 大腸菌はどこまで生存し得るか?
(7) 分子(進化)工学1
(8) 分子(進化)工学2
(9) 分子(進化)工学3
(10) まとめと説明の追加

前提科目・履修上の注意事項: 特にありません

単位取得条件・成績評価基準: 出席状況を考慮します。

指定教科書・参考書: 講義中にプリントを配布します

オフィスアワー: 水曜日18から19時迄(総合研究棟A棟613)

備考(受講学生に望むこと):


第2学期(担当教官 : 小林 達彦)

授業概要:
 現象の根幹を成す「代謝(Metabolism)」を分子レベルで理解することは重要です。ややもすれば遺伝子解析中心のサイエンスにおいて、実際に生体内で機能する主な分子はタンパク質・酵素であり、それによって「代謝」が行われます。
 本学期では、日常の生活に身近な物質等を対象とした応用研究を主に題材としてとりあげ、代謝生理を中心に概説します。また、「代謝」に関わる酵素および遺伝子の構造と機能について解説します。さらに、生体機能を解析することで得られる基礎的知見がどのように再び応用へ還元し得るかも、実例等を紹介しながら概説したいと思います。

授業内容:
(1) 抗生物質生合成の遺伝子制御
(2) 生分解性プラスチックの生合成
(3) 環境破壊PCBの生分解機構
(4) 極限環境微生物 1
(5) 極限環境微生物 2
(6) 毒性化合物の代謝 1
(7) 毒性化合物の代謝 2
(8) 環境に対する応答
(9) 高度不飽和脂肪酸代謝
(10) まとめと説明の追加

前提科目・履修上の注意事項: 特にありません

単位取得条件・成績評価基準: 出席状況を考慮します。

指定教科書・参考書: 講義中にプリントを配布します

オフィスアワー: 水曜日18から19時迄(総合研究棟A棟613)

備考(受講学生に望むこと):