つくば生物ジャーナル Tsukuba Journal of Biology (2004) 3: TJB200404HU.

特集:入学

生物学類新歓委員の報告

生物学類新歓委員

  

はじめに

2004年度生物学類新歓委員会 委員長  生方 寛昭

 2004年度新歓活動は、去年の暮れから企画として動き始め、総勢37名の新歓委員を中心に、およそ三ヶ月の時間をかけて準備してきました。長い時間をかけた分、この一ヶ月の新入生の皆さんの表情を見ていると、その苦労も報われる思いです。皆さんがこれらの行事に参加し、また楽しんでくださったことを心から嬉しく思います。
さて、その2004年度新歓ですが、各行事は以下の日程で行われました。

4/4〜6:新入生宿舎入居手伝い
4/7 :入学式
4/8、9:学類オリエンテーション・バレー大会
4/10:花見(追越宿舎、桜並木)
4/12:立食パーティー
4/13,14,16:二学パーティー
4/24.25:合宿(水海道市、あすなろの里)

 およそ一ヶ月間に及ぶ長い行事でしたが、そのどれもが期待していた以上の良いものになったと思います。
 これら行事を企画・運営してくれた多くの新歓委員、そして、林学類長、濱先生を始め、新歓活動へ惜しむことなくご協力・ご助力して下さった緒先生方、皆様の援助無しにはこれらの行事は成り立たなかったと思います。本当に多くのご支援をありがとうございました。

入居日・顔見せ会

担当 金井 一実、越谷 真理子
 

 1年生の入居日は、平砂宿舎が4月4日,5日で一の矢宿舎が6日だった。私達の代は、前期と後期の男子が平砂宿舎、その他が一の矢宿舎だった(なぜかひとりだけ平砂宿舎に女の子がいたのだが)。今年は前期の男子が平砂宿舎で、その他全員が一の矢宿舎となり、平砂人口が減った。
 4日は朝から雨が降り出し、気温も低く寒い一日だった。このような天気で入居してくる人がいるだろうかと思いつつ、テントに3・4人、共用棟の前にも4・5人ずつオレンジ色の生物のはっぴを着た新歓委員が生物学類の1年生を待っていた。結局4日に入居してきた1年生は全部で10人くらいだった。朝から寒い中、新入生を案内したり荷物を運んだりしてくれた新歓迎委員の仲間は本当にお疲れ様だった。
 5日は4日の天気とはうってかわって、春らしい暖かな一日だった。前日はテンションが低めの新歓委員だったが、天気のおかげか、みんなの表情も明るく見えた。
 6日はいよいよ入居日最終日だった。天気も気持ちよく晴れて、少し暑いくらいの気温だった。テントの場所も平砂から一の矢に移り、入居してくる1年生も一番多い日だった。1年生の女の子が入居してくるためか、4・5日には見なかった新歓委員が結構いたように思えたのは私だけだったろうか・・・。それはともかく、みんな積極的に働いてくれた。無事に最終日の仕事も終わり、入学式を次の日に控えた夜は、兵太郎池で1年生同士の顔見せ会を行った。この行事は1年生と一緒に行う最初の新歓行事ともいえ、去年から始められたものらしかった。「入学式に一緒に行く友達を見つけよう!」と1年生に呼びかけて集まってもらったのだ。4月といっても夜はまだ寒いのだが、その日の夜はそれほど寒くはなかった。8時から始まった顔見せ会は何回か席がえを行いつつも、新歓委員の協力もあって9時半すぎに終了した。この会が、友達作りのきっかけにでもなってくれていたら、企画した方もうれしい。

新入生歓迎バレーボール大会

新入生歓迎バレーボール大会担当代表 谷中 智紀

 新入生歓迎バレーボール大会は新入生の学類オリエンテーション行事の一環として行われる行事です。ここ数年毎年行われているイベントで、入学式終了間もない新入生たちに学類の雰囲気を知ってもらうため、また普段は授業をなさる姿しか目にする機会のない教官方との親睦を深めるために、新入生・新歓委員・生物学類の教官が同じコートで汗を流すという新歓行事の中でも珍しい全員参加型の企画です。
 さて、この一見和やかなバレー大会ですが、実は誰よりも勝利にこだわる集団があります。…他ならぬ教官チームです。何を隠そう、なんとこの企画自体が(一部の)教官の方々の強い要望によって実行されており、我々新歓委員はその補助が主な仕事です。実際のところこのバレー大会が教官の方々のストレス解消に果たす役割は大きいようで、おかげでゲームメイク・試合運営には細心の?注意を払って進行することとなります。
 最近では、2002年度の教官チームはいたいけな新入生を相手に情け容赦ないプレーの数々を繰り広げ、見事優勝を勝ち取っています。その後2003年度はバレー経験者の多い新入生チームに惜敗を喫するものの、今年度は再び冴えわたるゲーム展開で王座に返り咲きました。もちろん新入生チームも自分たちなりの楽しみ方でゲームに参加してくれているようでした。
 このように参加者皆がそれぞれの楽しみ方ができる、とても楽しい新歓イベントの一つである新入生歓迎バレーボール大会です。当日の仕事が多く運営は忙しいかも知れませんが、冒頭にも書いたように新入生・新歓委員・生物学類の教官が全員参加するという新歓行事の中でもおそらく唯一の企画です。ぜひ今後も毎年開催して新入生間の親睦を深めるのに、そして教官のストレス解消と運動不足の解消にぜひ利用してもらいたいと思います。
 最後に、この企画の開催に当たってご協力くださった新歓担当教官はもとより二学事務、体育センターなど様々な方々にお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。

2004年度 筑波大学生物学類 新入生歓迎花見会の顛末

高崎 祐 (筑波大学 生物学類 2年)

◆目的
 新入生間、および新入生と新歓委員との間の交流を促進する。また、新入生の飲物に対する耐性を明らかにし、後の参考とする。

◆材料
 生物学類新入生70人弱
 新歓委員(当日は生方寛昭、青木さやか、阿部明子、五十嵐悠、井ア悠太、井上猛、入江奈央子、岩崎洋樹、宇津木良城、大木優、大澤陽樹、大須賀勝、奥田麻子、金井一実、兼子峰明、熊谷奈津子、小泉晋、越谷真理子、小室匠、齊藤梓、斉藤万里江、佐伯健太郎、佐藤寛明、徐首一、竹下貴恵、田名網歩、田中麻美、浜田侑子、人見香織、藤田貴憲、谷中智紀、米澤朋起、高崎祐が参加した。新歓委以外に大澤雷大、中原徹、日野重明の参加もあった。尚、異国での手術後間もなくであるにも関わらず物資の運搬、場所取り等に尽力した山本智史の功労をここに特筆する。)

 飲物類(茶、炭酸飲料、清涼飲料水ほか)\41,655
 菓子 \12,730
 紙コップ3袋(150個)\621 ゴミ袋2袋(40L20枚)\204 ゴム手袋(20枚入)\312
ビニールシート10m×10m \2,604
毛布 ティシュー(トイレットペーパー) 不透明な袋 箒・ちり取り 懐中電灯
 飲料・菓子・紙コップは顔見せからの持ち越しも若干数あった。花見での余剰分は新歓合宿に持ち越した。

◆方法 
 2003年
  11月 新歓委員および各部門担当者の決定
 2004年
  4月7日 入学式・買出し
    9日 買出し・コール練習
    10日9:10 会場の確保(追越宿舎付近の桜並木)用意する物は、ビニールシート、
           食糧、雀卓、雀牌など。
      17:30 一ノ矢の1年生、一ノ矢共用棟前集合
      17:40 平砂・アパート・自宅の1年生、平砂共用棟前集合(それぞれ新歓委が
           会場へ誘導)
      18:00 花見会開始新歓委の主な仕事は、コール、見張り、介抱、トイレ誘導など。
      21:00 散会 一ノ矢の1年生は新歓委が自転車で引率、ほかは各自で帰らせる。
      23:00 全作業終了

◆結果
 会場は街灯に近く、良い場所を確保できたが、平砂宿舎の近くは午前9時の時点でほとんどが既に確保されていて、やや遅きに失した感であった。
 花見会は天候にも恵まれて大いに盛り上がり、新入生間の親睦も深まったようである。担当者としては満足のいく結果であった。やどかり祭・浴衣コンテストのバックダンサー(俗称:タイツ)の選出も行われたようで、この場がそれに与れたことは幸いである。
 尚、参加した新入生のうち6名ほどが睡眠・嘔吐等の症状を呈したが、いずれも軽いもので、22:30には全員無事に帰宅した。

◆今後の課題
 会場の確保については、前日の夜にビニールテープで区画しておく等の方法を取っていた団体がいくつかあり、来年度は同様な工夫が望ましい。
 また、新入生の「とばし過ぎ」には特に注意が必要である。
 大上段に構えたようなことをここまで述べてきたが、全作業終了後に行われた新歓委の打ち上げで過度に酩酊したのは他ならぬこの担当者であり、多くの方々に迷惑をかけたことは慙愧に堪えない。さらにこのような形で筆を擱くことを、読者諸氏にお詫びする次第である。

2004年度新入生歓迎委員会・活動のすべて〜新入生歓迎パーティ篇〜

小泉 晋

 生物学類の新歓イベントの中でも、新入生歓迎パーティ(通称:立食パーティ)は花見、合宿に並ぶ大きなイベントである。新入生側からしてみれば、初めてクラス単位で力を合わせる、恒例「出し物」があり、新歓委員側からしてみれば、教官の方々をお招きするため、粗相のないように細心の注意を払わなければならない。このような意味でも大変重要なイベントである。
 さて、今年の立食パーティは例年とは違い、バレー大会の後ではなく、授業開始日である4月12日に開催された。当日は健康診断があったり、いきなり実験があったりでてんてこ舞いになってしまい、思うような準備ができなかったが、そこは今年の新歓委員、みんなが頼りない担当者を助けてくれたおかげで何とか無事パーティが始まった。
 カミカミの司会をこなし、出し物発表へ。各クラスそれぞれ個性的なものを披露してくれ、場は最高潮。新入生も教官の方々も出し物に協力的で、非常に楽しいひとときを過ごせた。ちなみに今年の出し物優勝は去年に引き続き2クラ。過激なダンスに新歓委員長もメロメロでした。
 この立食パーティはクラスのみんなと仲良くなる大きな機会。そしてわからないことを教官の方々に直接聞くことのできる数少ない機会。是非これからも続けていって欲しい次第です。

2学パーティー

徐、兼子

 筑波大学という総合的な大学に在籍しながら、ほとんど他の学類との交流の機会がない。もったいない!それを解決すべく行われた唯一の他学類との合同新歓行事が2学パーティーである。名前の通り、第二学群に属する生物、生物資源、人間、比文、日日が、学類の壁を越え、ともに交流を深めるパーティーです。4月の13、14、15日の3日間に分けた3回のパーティーには、総勢450名もの新入生が参加した。パーティーでは、各学類の新入生をシャッフルしてテーブル分けし、○×クイズや、ジェスチャーゲームなどをして盛り上がりました。パーティーは始終なごやかな雰囲気で行われ、時にはゲームで大笑いしたり、時には先輩のきかないアドリブに苦笑する場面もありましたが、ボランティアで参加した各学類の新歓委員の努力もあって、3日間とも大変な盛り上がりを見せました。パーティー後には、ケータイの番号を交換する新入生の姿も見られました。また、このパーティーを通して各学類の新歓委員どうしの仲も深まり、新入生だけでなく、2年生にとっても収穫の大きい行事であったと思う。これからもこの繋がりを大事にし、さらに広げることで、より豊かなカレッジライフを実現できると期待します。

新歓合宿の紹介

竹下 貴恵、小室 匠、佐伯 健太郎
 

 ここでは、新歓行事の中で最も大がかりで、最も仲良くなれる行事、新歓合宿の紹介をします。毎年毎年新歓委員が新入生が入学するずっと前から考えに考えてプランを立てます。宿舎に入居する人は顔見せの行事や花見、バレーボール大会などでだんだん仲良くなり、最後はこの新歓合宿で、他のクラスの人とも仲良くなれるイベントです。2学のパーティーや立食パーティーで他の学類や同じクラスの人と仲良くなれますが、合宿では新歓委員ももちろん一緒に行くので、先輩とも仲良くなれるチャンスなのです。ではここで今年の合宿がどんな感じだったのか、少しだけ紹介します。今年の合宿の舞台となった“あすなろ”で、1日目はドッチボール大会、バーベキュー、懇談会、2日目は施設見学をしました。ドッチボール大会では、もちろん新歓委員も戦いました。そしてそこで見事上位入賞したチームは・・・次のバーベキューで賞品がおくられました。この賞品も新歓委員が選びに選びぬいた賞品なので、きっとみんな気に入ってくれたでしょう。もちろんビリだったからって賞品はなし、なんてことはなく、ちゃんと賞品はおくられましたよ。懇談会では花見以上に持ちうけているドリンクが・・・でも大丈夫。やさしい先輩が、ちゃんとあなたを見ててくれているので安心して下さい。懇談会が終わる頃は、もう1年生もヘトヘトです。みんなぐっすり眠って2日目です。ちょっと朝早いけど起きましょう。合宿は1泊2日なので、部屋を片づけてせっかくきた“あすなろ”の施設見学や広い芝生でサッカーをしたりと自由な時間を楽しんで下さい。一日目仲良くなった友達と散歩するのも楽しいですよ。そんなわけで短いですが合宿は終わります。確かに一泊二日は短いですが、すっごく楽しくて、きっとみんなの思い出に残る合宿になったはずです。こんな短い文章では書ききれないくらいそれぞれみんな得たものがあったと思います。それに行き帰り事故もなく無事に行ってこれました。
 来年もまた新歓の行事としてこの新歓合宿はあるので、1年生はぜひ新歓委員として新入生を迎えてあげて下さい。

Communicated by Jun-Ichi Hayashi, Received , 2004.

©2004 筑波大学生物学類