つくば生物ジャーナル Tsukuba Journal of Biology (2005) 4 TJB2005G110311
動 物 系 統 分 類 学 I Animal Systematics I
科目番号: G11 0311 単位数: 2単位 標準履修年次: 2・3年 実施学期 曜時限: 第1・2学期 水曜日 3時限
担当教員: 杉田 博昭・町田 龍一郎
第1学期(担当教員: 杉田 博昭)
授業概要: 100万種を超える多様な動物界、その系統、分類、進化、各群の体制・構造を講義する。現在につながる進化の歴史はただ一度おきたのでありながら、それを実見できないが故に、その系統進化はいろいろに推論されている。本講ではそれらのいくつかの推論を紹介しながら、もっとも妥当と思われる系統樹に沿って、動物の系統進化・グラウンドプランの変遷に重きをおきながら、講義を進めていく。 1学期は単細胞動物から、二分岐される真体腔類の一つの枝である、後口動物にいたる系譜をたどり、われわれヒトを含む脊索動物に関して議論する。
授業内容: (1)
動物分類の基礎 (2) 「原生動物」の体制・系統 (3) 多細胞動物化と後生動物の起源 (4) 後生動物の起源と派生 (5)
無体腔動物の起源・体制・系統T (6) 無体腔動物の起源・体制・系統T (7) 後口動物の起源と派生 (8)
脊索動物の起源・体制・系統T (9) 脊索動物の起源・体制・系統U (10) 脊索動物の起源・体制・系統V (11) 期末試験
前提科目・履修上の注意事項:
「分類学概論」を履修していることが望ましい。
単位取得条件、成績評価基準: 学期末の論述試験に出席点を加味する。
指定教科書: 特に指定しない。プリントを配布。
参考書・文献: 1)動物系統分類の基礎 内田亨 北隆館 2)動物系統分類学 全10巻・21冊 中山書店 3)バイオディバーシティー・シリーズ5 無脊椎動物の多様性と系統 裳華房 4)無脊椎動物概説 レブロック・ダント著 西脇・牧岡訳 弘学出版 5)脊椎動物の歴史 ローマー著 川島訳 どうぶつ社 6)脊椎動物の体 ローマー・パーソンズ著 平光訳 法政大学出版局
オフィス・アワー:
杉田:生農棟B412
備考(受講学生に望むこと): 講義中は一生懸命理解するように努力し、遠慮なく質問すること。遅刻はいけません、講義とは最初から通して聞いて初めて分かるものです。
第2学期(担当教員: 町田 龍一郎)
授業概要: 100万種を超える多様な動物界、その系統、分類、進化、各群の体制・構造を講義する。現在につながる進化の歴史はただ一度おきたのでありながら、それを実見できないが故に、その系統進化はいろいろに推論されている。本講ではそれらのいくつかの推論を紹介しながら、もっとも妥当と思われる系統樹に沿って、動物の系統進化・グラウンドプランの変遷に重きをおきながら、講義を進めていく。 2学期は擬体腔類から、真体腔類のもう一つの枝である真体腔螺旋動物にいたる系譜をたどり、大繁栄をとげている節足動物に関して議論する。また触手冠動物を概説することにより、「前口動物−後口動物」システムの妥当性についても議論する。
授業内容: (1)
擬体腔類の起源・体制・系統T (2) 擬体腔類の起源・体制・系統U (3) 真体腔螺旋動物の起源と派生 (4)
真体腔螺旋動物の体制・系統T:環形動物門 (5) 真体腔螺旋動物の体制・系統U:軟体動物門T (6)
真体腔螺旋動物の体制・系統V:軟体動物門U (7) 真体腔螺旋動物の体制・系統W:節足動物門T (8)
真体腔螺旋動物の体制・系統X:節足動物門U (9) 真体腔螺旋動物の体制・系統Y:節足動物門V (10)
真体腔螺旋動物の体制・系統Z:触手冠動物門 (11) 期末試験
前提科目・履修上の注意事項:
単位取得条件、成績評価基準: 学期末の論述試験に出席点を加味する。
指定教科書: 特に指定しない。プリントを配布。
参考書・文献: 1)動物系統分類の基礎 内田亨 北隆館 2)動物系統分類学 全10巻・21冊 中山書店 3)バイオディバーシティー・シリーズ5 無脊椎動物の多様性と系統 裳華房 4)無脊椎動物概説 レブロック・ダント著 西脇・牧岡訳 弘学出版 5)脊椎動物の歴史 ローマー著 川島訳 どうぶつ社 6)脊椎動物の体 ローマー・パーソンズ著 平光訳 法政大学出版局
オフィス・アワー:
町田:菅平高原実験センター(0268-74-2002,machida@sugadaira.tsukuba.ac.jp)
備考(受講学生に望むこと):
講義中は一生懸命理解するように努力し、遠慮なく質問すること。遅刻はいけません、講義とは最初から通して聞いて初めて分かるものです。
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