つくば生物ジャーナル Tsukuba Journal of Biology (2005) 4: TJB2005G111703
植 物 生 理 学 実 験 Plant Physiology,Laboratory
科目番号: G11 1703 単位数: 1.5 単位 標準履修年次: 2・3
年 実施学期 曜時限: 第2学期(前半) 月、火曜日 3,4,5時限 担当教員: 酒井 慎吾、佐藤 忍、岩井 宏暁
授業概要: 植物の分化・発生・遺伝子発現等に対するホルモン等の作用を解析し、植物生理学に関する理解を深めるとともに基礎的実験法を習得することを目的として以下の実験を行う。1)植物体切片にホルモンを与えて培養を行うことにより器官分化を誘導し、ホルモンの形態形成における役割を理解する。2)ホルモン関連遺伝子を導入した形質転換植物を作出し、その器官分化における動態等を観察することにより、ホルモンの役割を理解する。3)植物の細胞壁および細胞壁分解酵素を分析することで、その生理機能を理解する。4)種子発芽時に起こるタンパク質の変化を分析し、発生に伴う遺伝子発現を理解する。5)植物ホルモンによって誘導される酵素を分析し、その生理的意義を理解する。植物の生理反応は時間を要するものが多いので、以上の実験はオーバーラップさせながら行う。
授業内容: 第1回
ホルモンと器官分化I 第2回 ホルモンと器官分化II 第3回 細胞壁と細胞壁分解酵素I 第4回 細胞壁と細胞壁分解酵素II 第5回
ホルモンと酵素の誘導I 第6回 ホルモンと酵素の誘導II 第7回 種子発芽とタンパク質・遺伝子発現I 第8回
種子発芽とタンパク質・遺伝子発現II 第9回 種子発芽とタンパク質・遺伝子発現III 第10回
ホルモンと器官分化III
前提科目・履修上の注意事項: 植物生理学Iを履修していることが望ましい。
単位取得条件、成績評価基準: 学期末に提出するレポ一トを中心に、出席状況や実験に対する取り組み等も考慮して、A-Dの4段階評価を行う。
指定教科書: なし
参考書・文献:
1) 植物生理学 網野真一、駒嶺穆 監訳 シュプリンガー・フェアラーク東京 2) 成長と分化 福田裕穂 編集 朝倉書店 3)
植物細胞壁と多糖類 桜井直樹、山本良一、加藤陽治 共著
オフィス・アワー: 月〜金曜日 11時から13時まで;場所
総合A419;Tel029(853)4871;E-mail:ssakai@sakura.cc.tsukuba.ac.jp (酒井)、satohshi@sakura.cc.tsukuba.ac.jp(佐藤)、hiroiwai@sakura.cc.tsukuba.ac.jp(岩井)
備考(受講学生に望むこと): 実験を他の班員任せにせず、各人が積極的に取り組むこと。また受講後参考書で復習し、内容を深めて欲しい。
©2005 筑波大学生物学類 |