つくば生物ジャーナル Tsukuba Journal of Biology (2005) 4: TJB2005G211203
生 物 物 理 学 実 験 Biophysics,Laboratory
科目番号: G21 1203 単位数: 1単位 標準履修年次: 3年 実施学期 曜時限: 第3学期(前半) 木、金曜日 3,4時限 担当教員: 中谷 敬、伊藤 希
授業概要: 生物物理学は境界領域の学問分野であり,その実験方法は多岐にわたる。生物物理学実験では,細胞膜やその電気現象の等価回路を電気部品を用いて作製し入力と出力の関係を観察したり,神経ネットワークのコンピューター・シミュレーションを行うことによって,細胞膜の性質や生体内の現象を理解する。また生物物理学の最先端の実験方法であるパッチクランプ法などの電気生理学的実験のデモンストレーションを行うとともに,実際に各自でその方法を試みてイオン・チャネルの性質などを理解する。
授業内容: 第1回 細胞膜の等価回路の作製 第2回 感覚の心理物理学実験 第3回 パッチクランプ法による膜電流の測定
(変更の場合あり) 第4回 ドナンの膜電位 第5回 コンピューター・シミュレーションI
(イオン・チャネルのgating) 第6回 コンピューター・シミュレーションII (活動電位とNa+,K+電流) 第7回 生体のリズム
I 第8回 生体のリズム II 第9回 細胞融合 I 第10回 細胞融合
II
前提科目・履習上の注意事項: 生物物理学Iを履修した者に限る。
単位取得条件,成績評価基準: 各課題についてのレポートを中心に,出席状況,実験における取り組み等を考慮して評価する。
指定教科書: なし。
参考書・文献: 1)イオンチャネルとレセプター
(御子柴克彦 他 編, 「実験医学」増刊, 1992年, 羊土社) 2)The Physiology of Excitable Cells, 3rd
edition. (David Aidley, Cambridge University
Press)など.
オフィス・アワー: 月曜日16時〜18時; 生物農林学系棟F603 (Tel.
6672) E-mail: nakatani@biol.tsukuba.ac.jp Web Site:
http://www.biol.tsukuba.ac.jp/~nakatani/
備考(受講学生に望むこと):
©2005 筑波大学生物学類 |