つくば生物ジャーナル Tsukuba Journal of Biology (2005) 4 TJB2005G231033
応 用 生 物 化 学 実 験 III Applied Biochemistry,Laboratory
III
科目番号: G23 1033 単位数: 3単位 標準履修年次: 2・3年 実施学期 曜時限: 第1学期(後半) 月、火、木、金曜日 3,4,5時限 担当教員: 鈴木 隆久、松本 宏、松山 茂
授業概要: III-1
では簡単な反応により有機化合物を合成し、機器分析で構造を確認することにより、有機化学的な基礎手法を習得する。また、簡単なフェロモン実験を通じて生理活性天然物化学の基礎的手法を習得する。III-2
では植物を対象とし、生理活性物質の体内挙動とその代謝系への作用解析に関連する基礎的手法を習得することを目的とする。挙動解析には放射性同位体標識物質を用い、その基礎的取り扱いや測定法、オートラジオグラフィー等についても実習する。また、光合成系等に対する作用や、活性物質の解毒に関係する物質、および、酵素の活性の測定法についても実験する。
授業内容: III-l
(担当:鈴木、松山) 第1回 実験の準備、ガラス細工、プロパニル (Propanil) の合成 第2回
安息香酸のメチルエステル化、プロパニルの再結晶 第3回 安息香酸メチルの蒸留 第4回 トリフェニルカルビノールの合成(Grignard
グリニャール反応) 第5回 トリフェニルカルビノールの反応 第6回 ノシメマダラメイガの性フェロモンの化学的性質の検討 第7回
ガスクロマトグラフィーによる定量と定性実験 第8回 食用油中の脂肪酸のガスクロ分析(脂肪酸のメチル化、定量) 第9回
合成化合物の機器分析(GC-MS分析、IR分析)、かたづけ 第10回 予備日 III-2 (担当:松本) 第1回
除草剤プロパニルの作用と選択作用性の確認 第2回 体内グルタチオンの定量(SH定量) 第3回 プロパニル分解(解毒)酵素反応生成物の定量
第4回 同上酵素の調製と酵素活性測定 第5回 葉緑体の単離・調製、クロロフィルの定量 第6回 除草剤による光合成反応阻害の測定
第7回 放射性同位体の利用技術とβ線の測定法 第8回 植物体による放射性リン酸の吸収とその移行の追跡 第9回
オートラジオグラフィー 第10回
放射性同位体の管理法、実験室のかたづけ
前提科目・履修上の注意事項: 有機化学を受講していることが望ましい。
単位取得条件、成績評価基準: 出席状況とレポートで行う。
指定教科書:
参考書・文献: (III-2のアイソトープ部分):
1)
アイソトープの安全取扱入門―教育訓練テキスト―(日本アイソトープ協会)
オフィス・アワー: (鈴木隆久)火・木15時から18時まで;場所 生農棟
B114 (Tel 6629) e-mail address:tksuzuki@agbi.tsukuba.ac.jp (松本 宏)月・金
11:30から12:15まで;場所 同B122 (Tel 6417) e-mail
address:hmatsu@biol.tsukuba.ac.jp
備考(受講学生に望むこと):
©2005 筑波大学生物学類 |