つくば生物ジャーナル Tsukuba Journal of Biology (2005) 4: TJB200508MK.

特集:大学説明会

学生による大学説明 ―入試について―

金子 萌(筑波大学 生物学類)

 私は、2005年度の一般入試の前期日程で筑波大学を受験しました。一般入試では、ほとんどの国公立大学で一次試験として利用されるセンター試験と、大学が独自に作成する記述形式の二次試験の2つから、総合的に合否が判断されます。

 私は、もともと高校の成績が良かったわけでもなく、春から夏にかけての模擬試験における判定で、最も悪いE判定をとったりもしていたので、受験にあたってはたくさんの勉強が必要でした。そのようなために、受験生時代は毎日とにかく勉強していた、という感じがします。

 自分の経験から、今、私が大切だと思うことは、勉強をする“習慣”をつくることです。毎日、一日の決まった時間に机に向かうようにすると、始めのうちは大変でも、次第に勉強をすることが習慣になってきました。受験は長期戦なので、私の場合は夏までのこの習慣づくりが後にも大いに役に立ちました。

 それでももちろん、勉強をしたくない、と思うこともありました。特に、夏休みは自分だけで勉強をする時間が増える時期なので、とことん行き詰まってしまうことが何度かはあるのではないでしょうか。たまには息を抜くことも必要だと思います。私も去年の夏、この筑波大学の大学説明会に来ました。そこで広大なキャンパスを見て、いろいろな話を聞き、とても刺激を受けたことを覚えています。そこから、また頑張って勉強しようという意欲をもらうことができ、非常に良い息抜きになったと思っています。

 学力については、夏からでも十分伸びると思います。むしろ、学力を伸ばす本番はこれからなのではないでしょうか。ただ、自分の経験や友人の話を踏まえても、勉強の成果の現れ方は人によって様々であるようなので、マイペースに勉強し続けることが大切だと思います。私の場合は、特に数学が苦手だったので、夏には毎朝、大学の過去問を一題ずつ解くようにしていました。もちろんその時期には自分で完答できる問題はほとんどありませんでしたが、自分で答えを最初から最後まで書くことができるように(暗記のようなものでしたが)何回も繰り返したことが力になったと思います。また、基礎固めも大事です。応用的な問題をたくさん解くようになっても、たま
には基礎を振り返ることは必要かと思います。

 これから、受験が近づくにつれて、いろいろと不安になったりすることが増えるかもしれません。そんなときは、とにかく前向きになること(例えば、模擬試験の成績が悪かったなら、自分の志望を諦めたほうがいいのか、などと悩むのではなく、次の模擬試験で挽回してやろう、というように考えること)が一番良いと思います。気持ち良く勉強をしていって欲しいです。

 そして、最後まで諦めないでください。頑張った後には、楽しい大学生活が、きっと待っています。

大学説明会の運営に参加して

・ (午前中の会場において)保護者は学生とは別に、後ろの扉から入ることを示す案内(何か掲示のような)があるといいと思う

・ 相談室は壁があったことで、入りづらい空間になっていたので、設置の仕方を工夫すべきだ

・ 学生による学類説明会で、映像を用いた説明がとても面白かった

説明会にTAとして参加して、とても楽しかったです。良い経験になりました。どうもありがとうございました。

Communicated by Shinobu Satoh, Received August 11, 2005.

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