つくば生物ジャーナル Tsukuba Journal of Biology (2006) 5: TJB2006G112021G210141

ゲ ノ ム 生 物 学 III     Genome Biology III

科目番号: G11 2021、G21 0141
単位数: 1単位
標準履修年次:  2・3 年
実施学期 曜時限: 第3学期 月曜日 1時限
担当教員: 中村 幸治


授業概要:
 ヒトの遺伝子は約20,000個という推測が出されたが、これは微生物の遺伝子数の5倍に過ぎない。これまでゲノム上の遺伝情報の制御系に焦点をあてて議論してきたが、この授業では、明らかにされたゲノム構造を比較することによって生物に共通している遺伝子の働きは何か、また、ここの生物を特徴づけている遺伝子はどんな機能を有しているかについて最近に知識を交えて解説していく。

授業内容:
(1)遺伝子発現の調節(1)
(2)遺伝子発現の調節(2)
(3)ゲノムの複製
(4)変異、修復、組替え
(5)ゲノムの進化(1)
(6)ゲノムの進化(2)
(7)分子系統学
(8)RNR工学序説
(9)リボ制御による遺伝子発現制御機構
(10)予備日

前提科目・履修上の注意事項:
ゲノム生物学T〜Vは相互に関連しており、全てを受講することが望ましい。本講義は、受講生がTの内容を詳しく理解していることを前提として行われる。

単位取得条件、成績評価基準:
レポートまたは論述試験の点数が合格範囲にあること。

指定教科書:
「ゲノム2」 T.A. Brown著、村松正實監訳、 メディカル・サイエンス・インターナショナル

参考書・文献:
「バイオインフォマティクス−ゲノム配列から機能解析へ−」 David W. Mount (岡崎康司・坊農秀雅 監訳)メディカル・サイエンス・インターナショナル

オフィス・アワー:
中村  火曜日 14時から18時まで;遺伝子実験センター221実験室 (TEL: 6419) 
e-mail: nakamura.kouji@biol.tsukuba.ac.jp

備考(受講学生に望むこと):
授業前に教科書を読んでくること。


©2006 筑波大学生物学類