つくば生物ジャーナル Tsukuba Journal of Biology (2007) 6 TJB2007G110711

動 物 生 態 学 I     Animal Ecology I

科目番号: G11 0711
単位数: 2単位
標準履修年次: 2・3年
実施学期 曜時限: 第2・3学期 火曜日 1時限
担当教員: 渡辺 守


第2学期(担当教員: 渡辺 守)

授業概要:
 地球上には様々な生物が存在するが、今日、我々が目にする生物は、長い年月の間の自然選択を受けた結果の産物といえる。生命の起源からヒトに至るまでの「生き物の振る舞い」を社会生物学の基礎的理論を通して理解し、ヒトとは何かを考えたい。2学期には、生物の進化と個体群動態、生物群集などの基礎を説明する。3学期には、伝統的な習性学から進化生態学へ至る道筋を、最適戦略の視点から解説する。

授業内容:
(1)地球上における生命の起源-----たった1カ所でたった1回
(2)上陸と進化-----地球環境の変動
(3)コアラとカンガルーの国で起こったこと-----適応放散と生態学的地位
(4)恐竜の繁栄-----SF映画と実際
(5)恐竜の絶滅が我々に教えるもの-----ネメシスと核の冬
(6)ヒトの出現-----血塗られた祖先
(7)個体群成長と密度効果-----高校の微積を扱うので覚悟せよ
(8)種内関係と生活史戦略-----産めよ増やせよ地に満ちた
(9)種間関係-----敵の敵は味方?
(10)群集と生態系-----自然界のサラダボウル

前提科目・履修上の注意事項: 生態学概論

単位取得要件、成績評価基準:
毎講義開始時10分間テストに随時のレポートを考慮して評価する。

指定教科書: なし

参考書・文献:
「生態学入門」東京化学同人

オフィス・アワー:
火曜日15時から18時まで;場所 生農棟B514;
e-mail: watanabe@kankyo.envr.tsukuba.ac.jp

備考(受講学生に望むこと): なし


第3学期(担当教員: 渡辺 守)

授業概要: 2学期に同じ。

授業内容:
(1)古典的動物行動学-----ファーブル様
(2)古典的動物行動学-----ノーベル賞3人男
(3)古典的動物行動学-----ローレンツの功罪
(4)古典的動物行動学-----5人の美女
(5)DNAとコンピューターソフト-----アンドロメダ星人の野望
(6)個体の環境-----ハト派とタカ派
(7)花も嵐も踏み越えて子孫繁栄-----繁殖成功度とESS
(8)利他行動の仮面-----近縁度
(9)女は弱い?されど母は強し-----ウソつきはよいことだ
(10)浮気の報酬-----雄と雌

前提科目・履修上の注意事項: 生態学概論

単位取得要件、成績評価基準:
毎講義開始時10分間テストに随時のレポートを考慮して評価する。

指定教科書:なし

参考書・文献:
「生態学入門」東京化学同人

オフィス・アワー:
火曜日15時から18時まで;場所 生農棟B514;
e-mail: watanabe@kankyo.envr.tsukuba.ac.jp

備考(受講学生に望むこと): なし


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