つくば生物ジャーナル Tsukuba Journal of Biology (2007) 6: TJB2007G113111

生 物 学 特 講 I 〔プロティストロジー(原生生物学)〕     Topics in Biology I 〔Protistology〕

科目番号: G11 3111
単位数: 1単位
標準履修年次: 2〜4年
実施学期 曜時限: 集中
担当教員: 石田 健一郎、稲垣 祐司、沼田 治、吉村 建二郎、渡邉 信


授業概要・目的:
 真核生物の細胞がもつ基本的な構造と機能の大部分は、プロティスト(原生生物)の進化の過程で獲得された。本講義では、進化的にも生態的にも重要な位置にあるプロティストについて、その驚くべき多様性とそれを生み出した細胞内共生による進化メカニズム、真核生物全体の系統関係、プロティストの生態系での役割や地球温暖化防止等環境問題との関係、単細胞生物の運動と感覚、細胞の構造と機能などについて、最新トピックを交えたわかりやすい解説を通してプロティストについての知識を深め、プロティストの面白さと重要性を理解する。

授業内容:
(1)プロティスト(原生生物)の超多様性(石田)
(2)細胞内共生:驚愕の進化メカニズム(石田)
(3)真核生物の大系統とスーパーグループ(稲垣)
(4)分子系統解析の天国と地獄:ミトコンドリアを持たないプロティスト(稲垣)
(5)微生物食物網のミッシングリンク(渡辺)
(6)善くも悪くも環境問題の主役(渡辺)
(7)プロティストが動く(吉村)
(8)プロティストが感じる(吉村)
(9)テトラヒメナの無性生殖(細胞質分裂)(沼田)
(10)テトラヒメナの有性生殖(接合)(沼田)

前提科目・履修上の注意事項:

単位取得条件,成績評価基準: 各教員ごとの評価を合算

指定教科書: なし

参考書・文献: 特になし

オフィス・アワー:
随時:石田健一郎 生農B棟504 ishida@sakura.cc.tsukuba.ac.jp
Phone: 029-853-7877

備考(受講学生に望むこと):


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