つくば生物ジャーナル Tsukuba Journal of Biology (2007) 6: TJB2007G301011
ゲ ノ ム 生 物 学 I Genome Biology I
科目番号: G30 1011
単位数: 1単位 標準履修年次: 2・3年
実施学期 曜時限: 第1学期 火曜日 1時限
担当教員: 漆原 秀子
授業概要:
ゲノムは親から子へと受け継がれていく、生物の持つ遺伝情報の総体である。生物の構造と機能はゲノムによって規定されており、その構造を知ることは生命現象の理解に不可欠である。近年ヒトをはじめとして多くの生物種でゲノム解析が行われているが、本講義ではまずその意義と成果を概説し、続いてゲノム構造の一般的特質とゲノム解析の基本となる方法について解説する。
授業内容:
(1)ガイダンス、自己評価テスト、序章:なぜ「ゲノム」か
(2)ゲノムの構成
(3)トランスクリプトームとプロテオーム
(4)DNA解析の基本手法(1)クローニング
(5)DNA解析の基本手法(2)塩基配列決定
(6)DNA解析の基本手法(3)配列のアラインメント
(7)ゲノム地図の作成
(8)ゲノム構造の決定
(9)ゲノム配列の解析
(10)(予備)
前提科目・履修上の注意事項:
ゲノム生物学T〜Vは相互に関連しており、全てを受講することが望ましい。授業は受講生が遺伝学概論レベルの知識を持っていることを前提とし、教科書にそって進める。また、各自の自主的な学習を強く望んでいる。
単位取得条件、成績評価基準:
小テスト(またはレポート)と学期末に行う試験の点数が合格範囲にあること。授業中に説明しなかった内容でも教科書の該当範囲は試験の対象となるので注意すること。
指定教科書:
「ゲノム2」 T.A. Brown著、村松正實監訳、 メディカル・サイエンス・インターナショナル
参考書・文献: 「バイオインフォマティクス−ゲノム配列から機能解析へ−」 David W. Mount (岡崎康司・坊農秀雅 監訳)メディカル・サイエンス・インターナショナル
オフィスアワー: 月曜日 14時から17時まで; 生物農林学系棟B311 (TEL: 4664)
e-mail: hideko@biol.tsukuba.ac.jp
備考(受講学生に望むこと):
©2007 筑波大学生物学類 |