つくば生物ジャーナル Tsukuba Journal of Biology (2007) 6 TJB2007G301401

生 物 統 計 学     Biometry

科目番号: G30 1401  
単位数: 1単位
標準履修年次: 2・3年
実施学期 曜時限: 第3学期 水曜日 2時限
担当教員: 大橋 一晴


授業概要・目的:
 生物学の研究で扱われるデータのほとんどは、全体の一部だけを調べる「標本調査」によって得られる。これらのデータには個体や集団間におけるばらつきが必然的に含まれるため、実際には何も傾向がなくても「偶然に」意味ありげなパターンがあるように見えてしまうことがある。そこでこのばらつきの影響をあらかじめ考慮した上で、標本調査で得られたデータが「真実(全体)をどの程度反映しているか?」を問うのが統計学である。本講義では、データ処理に必要な統計学の初歩的な知識と、その背景となる基本概念について解説する。

授業内容:
(1)データとは何か
(2)データの分布を表現する:図を使う
(3)データの分布を表現する:特性値を使う
(4)標本統計量から母数を推定する:その1
(5)標本統計量から母数を推定する:その2
(6)統計学的検定とは何か
(7)分布の位置の差を検定する:対応がないデータ
(8)分布の位置の差を検定する:対応があるデータ
(9)関連性を検定する
(10)頻度を検定する

前提科目・履修上の注意事項: なし

単位取得条件、成績評価基準:
毎時間のレポートと、学期末試験の点数を考慮して、A〜Dの四段階評価をおこなう。

指定教科書: 特になし

参考書・文献: 随時紹介

オフィス・アワー: 
不定期なので事前にアポを取ること(kohashi@ies.life.tsukuba.ac.jp)。

備考(受講学生に望むこと): 特になし


©2007 筑波大学生物学類