つくば生物ジャーナル Tsukuba Journal of Biology (2007) 6: TJB2007G302101

生 物 多 様 性 情 報 学 II     Biodiversity Informatics II

科目番号: G30 2101
単位数: 1単位
標準履修年次: 2・3年
実施学期 曜時限: 第2学期 集中
担当教員: 深海 薫


授業概要:
 生物多様性研究に必要となる諸データベースの内容、利用法などについて解説する。研究に必要な情報を適切なデータベースから効率よく取得できるようになることを目標とする。生物サテライト室において随時演習を行う。

授業内容:
(1)生物多様性とバイオデータベース
(2)代表的なバイオデータベースについて(1)
(3)代表的なバイオデータベースについて(2)
―文献DB、核酸配列DB、アミノ酸配列DB、タンパク質立体構造DB、ドメインDB、ゲノムDB、モデル生物DB、リソースDBなどについて概要、成り立ち、各DB間の関係について紹介―
(4)バイオデータベースを使ってみよう(1)演習*
(5)バイオデータベースを使ってみよう(2)演習*
―上記DBの代表的なサイトに実際にアクセスし、検索・解析ツールを使ってみる―
(6)バイオデータベース構築・運用における諸問題について
(7)コンピュータシステムとしてのバイオデータベース
(8)リレーショナルデータベース概論
(9)バイオデータベースを作ってみよう(1)演習*
(10)バイオデータベースを作ってみよう(2)演習*
―バイオデータベースがどのような形でコンピュータに格納されているのか理解を深めるため、リレーショナルデータベースシステムの1つであるPostgreSQLを用い、実際に小さなデータベースを作成してみる―

5時間ずつ2日間の集中講義とする。*の授業はサテライト室での演習の予定。

前提科目・履修上の注意事項:

一年次の概論科目および生物多様性情報学I、分子進化学Iを履修済みであることが望ましい。
パソコンを用いた演習を行うため、キーボードからの文字入力等のパソコン使用経験があることが望ましい。
生物サテライト室にて演習を行うので、受講人数の上限を30人程度とする。制限を越えた場合は生物多様性情報学Iの単位取得者を優先する。

単位取得条件、成績評価基準:
演習のレポートならびに講義後のレポートを総合評価する。

指定教科書: 特に定めない。必要に応じて、プリントを配布する。

参考書・文献:
1)「DDBJの利用法―配列データの登録・検索・解析」五條堀 孝、菅原 秀明 編(2005)共立出版
2)「バイオデータベースとウェブツールの手とり足とり活用法―今日からできるバイオインフォマティクスはじめの一歩」中村 保一、石川 淳、礒合 敦 編(2002)羊土社

オフィスアワー:
随時(但し, 予めメールで連絡すること.)
深海 薫 e-mail :kfukami@brc.riken.jp

備考(受講学生に望むこと):


©2007 筑波大学生物学類