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1, 2. シシウド、3. オオチドメ、4. ウイキョウ.
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セリ科
Apiaceae
種子植物 被子植物 真正双子葉類 キク目群 セリ目
1〜多年草、まれに木本。節間はふつう中空。精油、サポニン、コウマリン、ポリアセチレン、モノテルペン、セスクイテルペンなどを有し、特有の香りがある。貯蔵物質としてウンベリフェロスを生成する。葉は互生、ふつう羽状または掌状複葉だがときに単葉。葉脈は羽状または掌状。托葉はふつう葉柄と合着して不明瞭なことが多い。 花序は有限、ふつう散形または副散形、散形総状、散形穂状花序、まれに頭状花序。花序の基部に総苞片がある。花は小形でふつう両性、放射相称。萼片は5枚、離生で非常に退化的。花弁は5枚、離生、つぼみのとき瓦重ね状または擦り合わせ状。雄しべは5本、花弁と互生し、離生、つぼみのとき内側に曲がる。花粉粒は三溝孔粒。子房は下位、2〜5心皮性で合生心皮、中軸胎座で各室に1個の胚珠がつく。胚珠は倒生、珠皮は1枚、薄層珠心。花柱は心皮数と同数に裂ける。虫媒花。雄性先熟。 果実は分離果まれに核果、多くは分果柄の先に2個の分果がぶら下がる。分果は1個の種子を含み、果皮には5本の維管束と5〜多数の油管が縦に走る。分離果は動物付着散布または風散布、核果は鳥による被食散布。種子は多量の胚乳と小さな胚をもつ。 世界中に広く分布し、460属4250種ほどが知られる。代表的な種として、チドメグサ、ヤブジラミ、ミツバ、ウイキョウ、シシウド、ハマボウフウ、ニンジンなどがある。 |