1. キク、2. ハハコグサ、3. セイヨウタンポポ、4. ノアザミ.
キク科 Asteraceae
種子植物 被子植物 真正双子葉類 キク目群 キク目

草本または低木。イヌリンなどオリゴ糖を蓄積する。ときに乳管をもつ。葉は互生、対生または輪生、単葉でときに深裂する。葉脈は羽状または掌状。托葉を欠く。

花序は無限、多数の花が集合して頭状花序(頭花)をつくる。頭花の基部は総苞片で囲まれる。花は両性ときに単性または無性、放射相称または左右相称。萼片は非常に変形し、毛状(冠毛)となるものが多い。花弁は5枚、合生、筒状花冠または舌状花冠、つぼみのとき擦り合わせ状。雄しべは5本、集葯雄しべ。花粉はふつう三溝孔粒。子房は下位、2心皮性で合生心皮、1室で基底胎座に1個の胚珠がつく。珠皮は1枚、薄層珠心。花柱は1本で2裂し、集粉毛をもつことがある。蜜腺は子房上にある。ふつう虫媒花だが、風媒花もある(ブタクサなど)。

果実は下位痩果(菊果)。種子はほとんど胚乳を欠き、大きな胚をもつ。

最も繁栄しているグループの一つであり、世界中に広く分布する。1535属23000種ほどが知られる。キク、アザミ、ゴボウ、ヒマワリ、ベニバナ、フキ、セイタカアワダチソウ、コスモス、レタス、ヨモギ、タンポポなど身近な植物が多い。