1. アメリカフウロ、2. ゲンノショウコ、3. ハクサンフウロ.
フウロソウ科 Geraniaceae
種子植物 被子植物 真正双子葉類 バラ目群 フウロソウ目

ふつう草本。ときに精油を含む腺毛をもつ。葉は対生または互生、単葉で掌状・羽状に裂けるか、複葉になる。ふつう托葉をもつ。

花序は有限で散形状、ときに単生する。花は両性でふつう5数性、放射総称。萼片は5枚でふつう離生。花弁は5枚、ふつう離生でつぼみのとき瓦重ね状。雄しべは5、10または15本で花糸の基部がやや合生。花粉粒はふつう三溝孔粒。子房は上位、ふつう5心皮性で合生心皮、5室、中軸胎座で各室にふつう2個の胚珠がつく。胚珠は倒生または湾生、珠皮は2枚。花柱は1本で長く、柱頭は5裂する。花後に心皮間の花軸が伸びる(心皮間柱 carpophore)。蜜腺は花弁と互生または欠如する。

果実はふつうさく果または分離果、1室に1個の種子をもつ。基部から5片に裂けて花柱について巻き上がり、その弾性で種子がとばされる。種子は胚乳をほとんど欠き、直線状または湾曲した大きな胚で占められる。

世界中に分布し、特に温帯から亜熱帯域に多い。7属750種ほどが知られる。代表的な種として、ゲンノショウコ、アメリカフウロ、ハクサンフウロなどがある。