1. エゾミソハギ、2. サルスベリ.
ミソハギ科 Lythraceae
種子植物 被子植物 真正双子葉類 バラ目群 フトモモ目

草本から高木。葉はふつう対生まれに互生または輪生、単葉で鋸歯を欠く。托葉は微小または欠如。

花序は多様。花は両性、放射相称または左右相称、ふつう異型ずい性を示す。しばしば2枚の小苞葉がある。花托は伸長して筒状になり、子房を包む(花托筒)。萼片は4〜8枚、離生またはやや合生、つぼみのとき擦り合わせ状。花弁は4〜8枚、離生、つぼみのときしわ状になって瓦重ね状。雄しべはふつう8〜16本、つぼみのとき内側に曲がっている。花粉はふつう三溝孔粒。子房は周位まれに下位、2〜多心皮性で合生心皮、中軸胎座で各室に2〜多数の胚珠がつく。胚珠は倒生、珠皮は2枚。花柱は1本。しばしば蜜腺は花托筒の基部にある。

果実はさく果ときに液果、4〜多数の種子を含む。種子は扁平でふつう翼をもち、胚乳を欠如、大きくまっすぐな胚をもつ。外種皮は多層。

世界中に広く分布するが、特に熱帯域に多い。湿地に多い。30属600種ほどが知られる。代表的な種として、ミソハギ、サルスベリなどがある。