1. Chaetoceros debilis. 下田港 (2010.5.15). Scale bar = 20 µm.
オクロ植物門 珪藻綱 キートケロス目 キートケロス科
Chaetoceros debilis
Cleve 1894
Synonym:
細胞はらせん状の群体を形成する。群体は側面から見て左上がり巻き。蓋殻は偏楕円形、長径 8-40 µm。帯面では四角形。細胞間隙は楕円形。各細胞に葉緑体は1個、黄褐色、板状、帯面に位置する。刺毛内に葉緑体はない。
殻頂面両極から2本の細長い刺毛が伸びている。刺毛は円柱状で小刺がらせん状に分布する。すべての刺毛はらせん状群体の外側に向かって伸びている。群体両端の刺毛はやや短い。
群体末端の蓋殻中央には板状の突起がある。蓋殻には肋が放射状に分布する。休眠胞子は母細胞中央につくられる。楕円形で一方が突出し、他方はやや窪む。後者から母細胞の刺毛に沿って短い突起がある。
世界中に広く分布するが、特に冷水域に多い。
参考文献 References
- 高野秀昭 (1990) 珪藻綱. In 日本の赤潮生物(副代康夫・高野秀昭・千原光雄・松岡數充 編). 内田鶴閣圃, 東京. pp.162-331.
- Hasle, G.R. & Syvertsen, E.E. (1996) Marine Diatoms. In: Identifying Marine Phytoplankton. (Tomas, C.R. Eds), pp. 5-386. San Diego: Academic Press.