1-4. 蓋殻 (DIC);5-6. TEM(矢印は唇状突起).
不等毛植物門 珪藻綱 中心目 タラシオシラ科
Cyclotella atomus Hustedt 1937 (?)
Synonym:

細胞は単体性で短円筒形、直径 4-7 µm。

蓋殻の中央域と周辺域の境は明瞭。中央域にはまれに1本の有基突起が存在するが(図2)、ふつうこれを欠く。縁辺域は直径の1/3-1/4ほどで18-20本/10µmの放射条線がある。条線の長室には小室列が数列ある(図5-6)。殻頂縁部分には条線の1-4本おきに縁辺有基突起がある(図5-6)。1本の条線上に唇状突起がある(図E, F 矢印)。

Cyclotella atomusは淡水から汽水域に広く生育する。1997年度に東京湾で多量に得られた種はほとんどの個体が中心有基突起を欠く点でやや異なる。Cyclotella caspiaとの関係は?

参考文献 References