SEM. Scale bar = 1 µm.
不等毛植物門 珪藻綱 中心目 タラシオシラ科
Thalassiosira nordenskioeldii
Cleve 1873
Synonym:
中心有基突起から粘液糸を出して連鎖状群来を形成する。細胞は円筒形で直径 10-50 µm。殻套部は広く、斜行しているため帯面から見ると細胞は八角形。
蓋殻中心はやや窪む。小室は14-18個/10µm、放射状またはやや束線状に配列する。中心小室に接して1本の中心有基突起がある。殻頂縁には8-20本の有基突起があり、密度は3本/10µ。周縁有基突起の外管部は細長く、先端がラッパ状。周縁有基突起のうち1本は唇状突起に置き換わっている。
本種はThalassiosira属の模式種である。
世界中の温帯域〜冷水域に広く分布する。
参考文献 References
- 高野秀昭 (1990) 珪藻綱. In 日本の赤潮生物(副代康夫・高野秀昭・千原光雄・松岡數充 編). 内田鶴閣圃, 東京. pp.162-331.
- 高野秀昭 (1997) 珪藻綱. In 日本産海洋プランクトン検索図鑑(千原光雄・村野正昭 編). 東海大学出版会. pp.169-260.
- Thomas, C.R. (ed.) (1997) Identifying Marine Phytoplankton. Academic Press, San Diego. 858 pp.