生細胞 (DIC). Scale bar = 10 µm.
渦鞭毛植物門 渦鞭毛藻綱 ギムノディニウム目 ギムノディニウム科
Amphidinium crassum
Lohmann 1908
Synonym:
Amphidinium phaeocysticola Lebour 1925
単細胞遊泳性。大きさ 20-42 X 10-24 µm。上錐は円錐形で小さく、細胞長の0.15-0.2倍程度。下錐は卵形〜砲弾形で後端は尖らない。横溝は幅広く深く、段差は認められない。縦溝は細く真っ直ぐ。細胞表面に条線はなく平滑。横鞭毛と縦鞭毛をもち、後者は細胞長の2倍程度。核は球形で下錐後方に位置する。光合成能を欠き従属栄養性。細胞内にはさまざまな色の顆粒が見られることがある(おそらく消化物)。
Amphidinium属のタイプ種であるAmphidinium operculatumとは葉緑体の有無など形態的差異が多く、おそらく将来別属に移されると思われる。
世界中の沿岸域に広く分布する。
参考文献 References
- Dodge, J. D. (1982) Marine Dinoflagellates of the British Isles. Her Majesty's Stationery Office, London. 303 pp.
- 福代康夫・井上博明・高山晴義 (1997) 渦鞭毛植物門. In 日本産海洋プランクトン検索図鑑(千原光雄・村野正昭 編). 東海大学出版会. pp. 31-112.