1, 2. Goniodoma polyedricum. 生細胞. 下田沖 (2010.10.14). Scale bars = 20 µm (共通).
渦鞭毛植物門 渦鞭毛藻綱 ゴニオラックス目 トリアニディウム科
Goniodoma polyedricum (Pouchet) Jørgensen 1899
Synonym(s): Gonyaulax polyedricum Pouchet 1883; Goniodoma acuminatum Stein 1883; Hetelaulax polyedricum (Pouchet) Drugg et Loeblich 1967; Trianidium polyedricum (Pouchet) Dodge 1981

単細胞遊泳性。細胞は多角形 (腹面観では7角形)、大きさ 40-70 µm。 横溝は発達した翼片に囲まれ、らせん状で幅と同程度ずれる。縦溝は深い。黄褐色の葉緑体をもつ。

鎧板は厚く、多数の小孔が密生する。頂孔板が左側に伸長し、3枚のほぼ同形の鎧板で囲まれる (図2)。鎧板配列はPo, 3', 7'', 6c, 5s?, 5''', 2p, 1''''。鎧板のつなぎ目には翼片が発達する。

本種は Goniodoma Stein 1883 のタイプ種であるが、この属名には昆虫での先行異物同名がある。そのため Triadium, Heteraulax などの属名が提唱されているが、これらの属名にも命名上の問題がある。

暖海の外洋域に分布する。

参考文献 References