1. Protoperidinium pentagonum (?). 生細胞. 下田沖 (2010.10.14). Scale bar = 50 µm.
渦鞭毛植物門 渦鞭毛藻綱 ペリディニウム目 プロトペリディニウム科
Protoperidinium pentagonum
(Gran) Balech 1974
Synonym:
Peridinium pentagonum Gran 1902
単細胞遊泳性。細胞は背腹に扁平、大きさ 75-100 X 75-100 µm。上殻は三角形で左右両縁はまっすぐかわずかに張り出す。下殻は台形、後縁はまっすぐかやや窪む。左右後角は短い。
横溝はやや深く、左殻腹側ではやや湾曲する。横溝両端のずれは横溝幅以下。縦溝は浅く、細胞後端まで達しない。横溝の縁には幅の狭い翼片があるが縦溝にはない。光合成能を欠き、従属栄養性。
鎧板表面には細かい網目模様で覆われる。鎧板配列はPo, X, 4', 3a, 7'', 3c, 6s, 5''', 2''''。頂板1'は菱形(ortho)、前挿間板2aは六角形(hexa)。
世界各地の沿岸域に分布する。
参考文献 References
- Dodge, J. D. (1982) Marine Dinoflagellates of the British Isles. Her Majesty's Stationery Office, London. 303 pp.
- 福代康夫・井上博明・高山晴義 (1997) 渦鞭毛植物門. In 日本産海洋プランクトン検索図鑑(千原光雄・村野正昭 編). 東海大学出版会. pp. 31-112.
- Thomas, C.R. (ed.) (1997) Identifying Marine Phytoplankton. Academic Press, San Diego. 858 pp.