ユーグレノゾア門 ユーグレナ藻綱 ユートレプティア目 ユートレプティア科
Eutreptiella gymnastica Throndsen 1969
Synonym:

単細胞遊泳性で、細胞は楕円形から細長い円錐形、18-38 x 6-10 µmだがユーグレナ運動による変形が激しい。細胞外被は柔軟で条線は比較的明瞭、強くらせん状を呈する。葉緑体は網目状で10個ほどが認められることが多い。細胞中央やや前方に1個のピレノイドをもち皿形のパラミロン鞘で覆われる。細胞内には小形楕円形のパラミロン粒が散在する。細胞先端の貫入部から2本の不等長鞭毛が生じる。長鞭毛は細胞長の1〜2倍で細胞に巻き付けて後方へ伸び、短鞭毛は細胞長の2/3程度で前方へ伸びる。眼点は明瞭。核は円形で細胞後部に位置する。ときにシストを形成する。

沿岸域に広く分布し、ときに大発生する。塩分濃度耐性にすぐれ、15-39‰で増殖する。

参考文献 References