1-5, 6 (?), 7 (?). Aulacoseira subarctica (?). 1,2, 生細胞. 3-7. 被殻 (6,7は殻面、他は帯面). Scale bar = 10 µm. 土浦港 (2006.10.30).
ストラメノパイル 不等毛植物門 珪藻綱 タルケイソウ目 スジタルケイソウ科 スジタルケイソウ属
アウラコセイラ・スブアークチカ
Aulacoseira subarctica (O. Müller) Howorth 1988, Algae and the aquatic environment. p. 143.
Basyonym: Melosira italica subsp. subarctica O. Müller 1906, Jahrb. Wiss. Bot. 43: 78. pl. 2. f. 7, 8.
Synonym:

直径 3.5-16.5 µm、殻高 6-14 µm の円筒形の細胞が1列につながって、直線状の糸状群体を形成する (霞ヶ浦でみられたものは殻高が常に小さいが....)。 殻面は円形、多数の胞紋が散在する (図6,7)。殻面縁の連結針は頑強で先細、このため群体は分離しやすい。殻套には条線(胞紋列)がややらせん状に配列している (図3-5)。条線は15-20/10µm、これを構成する胞紋は14-18/10µm。殻套縁付近には発達した横輪があり、その下部には胞紋はなく縦長の顆粒列がある (EM)。横輪上に小さな唇状突起がある (EM)。帯片は開放型、無紋。 葉緑体は盤状で数個 (図1,2)。

本珪藻の種名は A. subarctica ではないとする意見がある。本珪藻は比較的細かい条線・胞紋密度と先細の連結刺、低い殻高によって他種と区別できる。

淡水止水域に出現する。プランクトン性。弱汚濁耐性種。霞ヶ浦では A. subarctica と思われる写真の種がかなりふつうにみられた。

参考文献 References