1-3. Cyclotella striata (?). 殻 (殻面). 土浦港 (2006.10.30). Scale bar = 10 µm.
ストラメノパイル 不等毛植物門 珪藻綱 ニセコアミケイソウ目 トゲカサケイソウ科 タイコケイソウ属
キクロテラ・ストリアータ
Cyclotella striata (Kützing) Grunow 1880, Kongl. Svensk. Vet.-Akad. Handl. 17: 119.
Basyonym: Coscinodiscus striata Kützing 1844, Bacill. p. 131. pl. 1. f. 8.

細胞は円盤状、直径 10-50 µm。ふつう殻面が観察される。殻面の中心域には不規則な凸凹があり、大きく波打つ。殻面の中心域(凸側)に1〜7個の有基突起(中心有基突起)がある。中心有基突起は外管を欠き、3脚。周縁部(殻半径の1/3)には放射状に配列した条線(胞紋列束)がある(8-10/10µm)。条線は4〜6本の胞紋列からなるが、中心部に向かうにつれて本数が減少する。間条線は内側で隆起して放射肋になっている。 殻面縁の間条線上(2〜3本おき)に有基突起(周縁有基突起)が存在する。周縁有基突起輪に1個の唇状突起をもつ(EM)。唇状突起の裂口は間条線に対して平行。唇状突起は中心有基突起と殻の中心を結ぶ線上にある。帯片は開放型。葉緑体は盤状で多数。

汽水域に広く生息し、内湾の河口域に多い。プランクトン性。中汚濁耐性種。霞ヶ浦で見られたものは....。

参考文献 References