1-8. Discostella asterocostata. 殻 (殻面). 土浦港 (2006.10.30). Scale bar = 10 µm.
ストラメノパイル 不等毛植物門 珪藻綱 ニセコアミケイソウ目 トゲカサケイソウ科 ホシノタイコケイソウ属
ディスコステラ・アステロコスタータ
Discostella asterocostata (Lin et al.) Houk et Klee 2004, Diatom Research 19: 220.
Basyonyms: Cyclotella asterocostata Lin et al. in Xie, Lin et Cai 1985, Acta phytotax. Sinica 23: 473. pl.1. f.1-6.

細胞は円盤状、単体性。ふつう殻面が観察される。殻は円形、直径 11.5 - 29 µm。殻の中央部が大きく突出または窪む。中心域は無紋でその周囲に少し粗く不規則な短い条線が放射状に配列する。その外側に無紋域があり、ここは殻内面に隆起している。さらに外側に縁辺条線部があり、殻半径の1/2〜1/3を占める。大きな個体では、光顕下で縁辺条線域が2層に分かれて見えることがある。縁辺条線は12-16/10µm、ふつう2本の胞紋列からなる。間条線は内側に隆起して肋になる。殻面縁の条線上(2〜3本おき)に周縁有基突起があるが、ここからる肋が分枝して殻縁に伸びている。周縁有基突起は明瞭な外管、内管をもち、2脚。縁辺有基突起に挟まれて唇状突起が1個存在する。唇状突起の裂口は間条線に対して直角。帯片は開放型。葉緑体は盤状で多数。

淡水域から汽水域にかけて広く分布する。プランクトン性。霞ヶ浦では比較的ふつうにみられ、2006年10月にはかなり多かった。

参考文献 References