1-2. Discostella stelligera. 殻 (殻面). 土浦港 (2007.2.21). Scale bar = 10 µm.
ストラメノパイル 不等毛植物門 珪藻綱 ニセコアミケイソウ目 トゲカサケイソウ科 ホシノタイコケイソウ属
ディスコステラ・ステリゲラ
Discostella stelligera (Ehrenberg) Houk et Klee 2004, Diatom Research 19: 220.
Basyonym: Discoplea graeca var. stelligera Ehrenberg 1854, Microg. pl.2, 6. f.3a-e.
Synonyms: Cyclotella stelligera Cleve & Grunow in Van Heurck 1882, Synop. Diat. Belg. pl.94. f.22-26.

細胞は円盤状、単体性。ふつう殻面が観察される。殻は円形、直径 6-15.5 µm。殻の中央部が突出または窪む。中心域には1個の胞紋とそれを放射状に取り囲む短い条線がある。縁辺条線部は殻半径の1/2〜1/3を占める。縁辺条線は12-18/10µm、縁辺部では4,5本の胞紋列からなる(外側の胞紋が大きい)。間条線は内側に隆起して肋になり、縁辺部でときに分岐する。殻面縁の条線上(2〜3本おき)に周縁有基突起がある。周縁有基突起の外口部は外管を欠き、肥厚している。内面では明瞭な内管をもち、ふつう2脚。縁辺有基突起の1個に接して唇状突起が1個存在する。唇状突起の外口部は非管状、有基突起開口より小さく楕円形。帯片は開放型。葉緑体は盤状で多数。

淡水域から汽水域にかけて広く分布する。プランクトン性。中汚濁耐性種。

参考文献 References