1-4. Gomphoneis okunoi. 5. Gomphoneis sp. (?). 土浦港 (2006.10.30). Scale bar = 10 µm.
ストラメノパイル 不等毛植物門 珪藻綱 羽状目 クサビケイソウ科
ゴンフォネイス属(クサビフネケイソウ属)
Gomphoneis Cleve 1894, Kongl. Svenska Vetensk. -Akad. Handl. Ser. 2. 26 (2): 73.
Type species: Gomphoneis elegans (Grunow) Cleve [= Gomphonema elegans Grunow] (lectotype by Boyer 1928, Proc. Acd. Nat. Sci. Philad. 79 suppl.: 299)
Synonym:

細胞は基端から寒天質柄を分泌し基物に付着する。単体性または樹状群体を形成する。被殻は帯面観ではくさび形。殻は線形〜披針形、上下に非対称。先端(頭極)は幅広く、基端(足極)は細い。ときに頭極に2個の小刺がある。殻面はほぼ平坦、やや深い殻套へなだらかにつながる。殻套は殻両端で顕著に浅くなる。殻縁は肥厚し、特に頭極では偽隔壁を形成する。条線は長胞からなり、内面ではその半分程度が溝として開口している。外面には肉趾状篩板で閉塞された2列の胞紋列がある。 足極の殻套部には多数の細かい小孔から構成された殻端小孔域があり、ここから分泌された粘液物質によって柄が形成される。縦溝は殻のほぼ中央を走行し、外裂溝は直線的またはやや波打つ。縦溝枝中心側末端は中心孔になり、内面では一次殻側に曲がって鉤状になる。縦溝の極裂は頭極では鉤状、足極では直線状。 殻中心域にはふつう1個または数個の遊離点がある。遊離点は外側では単純な孔であり、内側ではスリット状。 帯片は開放型、胞紋列をもつ。

淡水域に生育する。付着性。

参考文献 References